エレキベースには欠かせないピックアップについて解説!
エレキベースにピックアップがあるから”エレキ”と言われるわけですね〜♪
これがないと、アンプから音が鳴りませんね〜♪
今日は”ベースのピックアップ”について解説します。
タイプの違うピックアップを用意して、演奏音源で違いを聴いたり見たりしてください。
ベースを選ぶときの参考にもなると思います!
音源視聴はヘッドフォンかイヤホン推奨です♪
【今日のポイント】
・ピックアップの種類について解説
・ピックアップの違いで音がどう変わるのか?
・タイプによる違いを演奏音源で聴いてみる♪
※今すぐ演奏音源を聴きたいときはコチラ→ピックアップの違い・演奏音源♪
・記事の前半でピックアップの構造について解説
・記事の後半でピックアップの違いを演奏音源でチェック
以上の内容で進めてましります!
それでは今日もいってらっしゃい♪
ベースのピックアップの構造〜音が出る仕組み〜
エレキベースの音を出すためのピックアップ。
エレキベースには必ずこのピックアップがついています。
大きく分けて3種類のタイプがあります。
※後ほど詳しく解説
この項では「ピックアップの構造」と「音が出る仕組み」を解説します。
その中身はどうなっているのでしょうか?
ピックアップの構造
[ピックアップの構造]
廃棄するピックアップがあったので、分解してみました。
筆者自身、ピックアップを分解するのは初めてです(笑)
①ベース本体からピックアップを外す
②ピックアップとコントロールノブが配線されている(ハンダ付け)
③カバーは取り外すことができる
④ポール(磁石)の周りにコイルが巻かれている
(コイルの周りにテープが巻かれている)
※丸い銀色のポールが磁石
※銅線がコイル
コイルは1本の細い糸みたいだよ♪
これが何周もぐるぐる巻きにされている。
⑤コイルを全て解く
⑥カバーされたポール(磁石)が出現
中からカバーされたポールが出てきましたね〜♪
これ以上は分解できなかった(笑)
音が出る仕組み
[ピックアップの役割&仕組み]
結論から言うと「”ビヨ〜ん”と鳴った音を電気信号に変換してアンプに送る」役割です。
分解して見たとおり、磁石の周りにコイルを巻いたものがピックアップです。
このピックアップは”電磁誘導”という作用で音の信号を作り出しています。
[電磁誘導の原理]
磁石にコイルを巻いた状態を作り、その近くで弦を振動(弾く)と磁力線が変化して電流が流れます。
弦を弾くってことは、磁石に鉄が近ずいたり離れたりするってことだね。
この動きが電気を発生させるってわけ(電磁誘導)。
※この場合、ガットやナイロン弦では電気が発生しません。
芯線が鉄で周りをナイロンでカバーしたものやコーティングした弦は問題なく使えます。
かなり簡潔に説明しましたが、難しい話ですよね〜♪
「ピックアップの上で弦が振動すると電気信号が発生する」ということですね〜♪
その後は?
↓
[ピックアップからアンプに送られる流れ]
弦を弾く
↓
ピックアップが振動を拾う
↓
電気の信号に変換する
↓
回路を通ってシールドへ
↓
シールドからアンプへ
↓
アンプから音が鳴る♪
※細かい回路については省略。
ピックアップは音を拾うマイクの役割だね!
ベースのピックアップの違い/シングルコイル・スプリットコイル・ハムバッカー
ピックアップの種類と違いについて解説します。
大きく分けて3種類
①シングルコイル
②スプリットコイル
③ハムバッキングコイル
演奏音源と一緒に違いを見ていきましょう♪
①シングルコイル・タイプ
ベースでは定番のタイプ「シングルコイル」
ジャズベース・タイプに使われるピックアップ。
基本は、シングルコイルが2つでセット。
・ネック寄りのピックアップが「フロント・ピックアップ」
・ブリッジ寄りのピックアップが「リア・ピックアップ」
シングルタイプが1つだけのベースもあるね。
初期のフェンダープレシジョンベースはシングルタイプが一つ。
↓
シングルコイルのサウンド♪
まずはよく使われる”シングルコイル”の音から聞いてみましょう〜♪
[サウンドチェック♪]
・「フロントピックアップ」と「リアピックアップ」を同時に鳴らす。
・それぞれ独立して鳴らすことも可能。
・2つのピックアップにより音作りが豊富。
・音域も広く低音から高音域まで均等に出せる(ワイドレンジ)
・スラップの音はバキバキ!
[シングルコイルの演奏音源♪]
使用楽器は「フェンダーのジャズベース」スタンダードなジャズベ。
指弾き, ピック弾き, スラップ(チョッパー)で弾いてみよう♪
弦が新しいか?古いか?でも音のニュアンスは変わるよ!
このサウンドはわりと新しい弦のサウンド♪
リアピックアップのみは繊細な音になります〜♪
↓
②スプリットコイル・タイプ
「スプリットコイル」はプレシジョンベースで使われているピックアップ。
ベースの歴史的には、プレシジョンベースが最初に作られている。
・1弦2弦側と3弦4弦側にピックアップが分かれている(スプリット)
※分かれていると言っても、2つで一つのピックアップ。
これにより、お互いのピックアップがノイズを打ち消し合う効果がある。
(ノイズキャンセル効果)
スプリットコイルといえば、プレシジョンベースだね。
ロック系やR&B, ファンクまでなんでもこなせる!
ブリッジ側にシングルコイルを足してPJタイプに改造する方もいます。
※PJタイプは後ほど紹介
スプリットコイルのサウンド♪
[サウンドチェック♪]
・中音域がよく出る
・ジャズベースほど繊細な感じはないが、ゴツゴツな骨太サウンド♪
・弾く強さによって柔らかい音からゴリっとした音まで出せる
・トーンのツマミを絞ると”こもった音”になる
[スプリットコイルの演奏音源♪]
使用するベースは「フェンダー/ プレシジョンベース」
トーンを絞ると音がこもるんだ♪
↓
※アーティストが使用するベースはコチラの記事も参考に→世界のベーシスト紹介♪
※プレベはコチラの記事でも紹介しています→ぼっちざろっくのベース紹介♪
③ハムバッキング・ピックアップ(ハムバッカー)
「ハムバッキング・ピックアップ」または「ハムバッカー」
・シングルコイルにくらべて、見た目が太い
※シングルコイルを2つ合わせた構造
・ノイズを打ち消す効果がある
・レッチリのフリーはこのタイプのベースを使用する
↑
シングルコイルとハムバッキングが1つずつ搭載のベースもあります(写真右)
ワーウィックやフェンダーのG&Lにはハムバッカーが2つ付いてるタイプもあるね!
(写真左)
ミュージックマンのスティングレイやスターリンのベースにはハムバッカーが1つ搭載されていますね〜♪(写真中央)
ハムバッキング・ピックアップのサウンド♪
[サウンドチェック♪]
・見た目通り「太い音」
・中音域, 低音域がしっかり出る
・歪ませても低音がやせない
・ノイズが軽減される
セレクトスイッチでハムバッキングとシングルを切り替えられるタイプもある。
[ハムバッカーの演奏音源♪]
使用するベースは「G&L/ L-2500」
ハムバッカーを2つ搭載のベースです。
僕は普段、ハムバッカーのベースは使わないんだけど、これはイイ!
ピックでゴリゴリ歪ませてもイイね!
スターリンのベースもベキベキしたサウンドですよ〜♪
↓
レッチリのフリーのサウンドはこれだね!
最近だと”ずとまよ”のサウンドもこの感じ♪
ベースのピエゾピックアップ/ GKピックアップ/ PJタイプ
今回紹介した以外にも、ちょっと特殊なピックアップもあります。
①ピエゾ・ピックアップ
②GKピックアップ
③PJタイプのベース
④アクティブピックアップ
①ピエゾピックアップ
[ピエゾピックアップ]
・弦の振動を直接拾うピックアップ
・生のなりに近い音が出せる
・アップライトベースやエレアコベースなどに使用される
・アコースティックギターやウクレレにも使用される
ピエゾは振動を直接拾うから、ブリッジあたりを手で叩くとゴツゴツ音がなるよ♪
②GKピックアップ
[GKピックアップ]
・ギターシンセ用に作られた特殊なピックアップ
・ピアノやストリングスの音も出せる
・専用のエフェクターとケーブルが必要
かつて筆者も5弦ベース用のモノを搭載していましたが、使用する機会がなくなったため外しました。。。
GK専用のエフェクターなどを揃えるのが大変だった!
③PJタイプのベース
これはピックアップの種類ということではないですがスタンダードなので紹介します。
「PJタイプのベース」これは、シングルコイルとスプリットコイルを足したベースです。
YAMAHAのBBシリーズに代表されるイイとこ取りのベース!
・フロントピックアップがスプリットタイプ
・リアピックアップがシングルタイプ
・2つ同時もしくはそれぞれ独立して使用可能
フロントピックアップだけだとプレベタイプになって、両方鳴らすとジャズベタイプになるってこと!
BBタイプのベースはコチラの記事でも紹介→初心者におすすめのベース6選♪
④アクティブピックアップ
「アクティブピックアップ」って何?
ピックアップ自体にプリアンプ回路が内蔵されたピックアップです。
[特徴]
・ノイズが少ない(ほぼノイズゼロ)
・歪みに強い
・加工された音で好みが分かれる
・9V電池が必要(切れると音が出ない)
・EMG製のピックアップが有名
筆者自身はEMG製のアクティブピックアップを使用しています。
ノイズがなく歪みやスラップのサウンドがバキバキしてお気に入りです♪
よく「アクティブくさい」と言われる音なんだ!
でも素敵♪
リチャードボナ氏もEMGピックアップを使用♪
4:26からのソロは必見!
↓
エレキベースのピックアップについて〜まとめ〜
今回は「エレキベースのピックアップ」について解説しました!
それぞれの特徴は?
「シングルコイル・タイプ」
・繊細かつワイドレンジ
・ジャズベースはリアとフロントの組み合わせで多彩な音作りが可能
・スラップはシングルコイルが一番バキバキ!
・どのジャンルにも対応するオールマイティなピックアップ
「スプリットコイル・タイプ」
・中音域が良く鳴る
・弾く強さで音色が優しい〜から骨太サウンドまで出せる
・ロック系、ファンク系のミュージシャンが好む
「ハムバキング・ピックアップ」
・太くどっしりとした
・見た目通りの太いサウンド
・歪ませて音作りをしてみるのもアリ
・バンドサンドで埋もれない存在感ある音
そのほかのタイプとして「ピエゾピックアップ」「GKピックアップ」を紹介しました。
ピエゾはアコースティック系の楽器によく使われるタイプで、生鳴りの音が出せます。
GKピックアップは特殊なタイプで、専用のエフェクターで手のこんだセッティングが必要になります。
と言った感じで、ピックアップの違いの紹介でした。
ご自身のお気に入りサウンドが見つかりましたでしょうか?
筆者個人はすべてのタイプを使用して、バンドごとやレコーディングする曲ごとに使い分けをしています。
ってことで「ピックアップって、違いがあるんやで〜♪」
今回分解したピックアップは、
初めて買ったベースのピックアップ。
今はもう弾かなくなったが、
パーツを分解して、配線などを研究をする手助けになっている。
ありがとう♪
また会おう♪
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