フレットレス・ベースは、20歳くらいの時に中古でゲットしたかな?
懐かしいなぁ♪
フレットのないベースは一度弾いてみたくなりますよね〜♪
「フレットレスベース」
エレキベースにはフレットがありますが、そのフレットがないベースをフレットレスベースと言います。。
今回はそんな「フレットレス・ベース」のご紹介です。
【今日の知りたいポイント】
・フレットレスベースって何?
・どんな音が出るの?(演奏音源あり♪)
・フレテッド(フレットありのベース)との違い
・メリット&デメリット
・フレットレスベースを聴くならこの曲♪
ここからベースの世界が広がるはずです!
演奏音源も用意していますので、実際の音も聴いてくださいね♪
それでは今日も行ってらっしゃい♪
・ドレミ音階&スライド奏法♪
・フレットノイズを出してみる♪
・ビブラートをかけてみる♪
・スラップをしてみる♪
・Godin A5 Ultra Fretless SA試奏音源♪
・フレットレスベースおすすめ曲/アルバム♪
フレットレスベースの歴史
昔々、ベースと言えば「コントラバス」や「ウッド・ベース」のことを言いました。
そして1951年にフェンダー 社から発売された「プレシジョン・ベース」
これがエレクトリックベース(エレキベース)の始まりだったわけです(詳しくはコチラ)→【原点を知ろう】プレシジョン・ベースのサウンドチェック!〜音源&写真でチェック〜
通常のエレクトリック・ベースには「フレット」と言われる鉄の突起 (横棒)がついています(写真参照)
これにより音程がとりやすくなります。
そして、1970年代からこのフレットがないベースが使われ始めました。
これが「フレットレス・ベース」
ちなみにフレットがあるベースを「フレテッド・ベース」と言います。
フレットレス・ベース の有名なプレイヤーとして「ジャコ・パストリアス」の演奏は必聴必見です!
ジャコ・パストリアスの演奏はエレキベースに革命をもたらしたよね!
ジャコさんは自分でフレテッドのベースからフレットを抜いたんですよねぇ♪
フレットレスベースの特徴・弦
フレットレス・ベースの最大の特徴は、上の写真の通り「フレットがない」ことです。
このフレットがないことによって、
・音がどう変化するのか?
・演奏にどういった影響があるのか?
メリットやデメリットを見ていきましょう!
↓
フレットレスベースの音
【音の特徴】
・独特の柔らかい音が出る (音源あり♪)
・ウッド・ベースに近いアコースティックなサウンド。
・スライド奏法で音の変化が滑らか (音源あり♪)
・フレットノイズ(フレットに弦が当たる音)が出ない (音源あり♪)
・フレットのある場所に線がついているものもある
↓
↑
フレットの線を目印に押し弦することもできるね!
※後ほど、フレテッド・ベースとの違いを聴いてみましょう♪
メリットとデメリット
【メリット】
・フレットがないので、ビブラートがかかりやすい
・スライド奏法が滑らかにかかる
・フレットノイズがない柔らかいサウンドはフレットレスでしか出せない
【デメリット】
・フレットがないと音程がとりにくい
・押さえる位置が少しずれるだけで、音程がずれる
・スラップ奏法は指板を傷つけるので、しない方がいい
(今沢カゲロウというベーシストは、フレットレスでスラップをします)
※基本、演奏の仕方はフレテッド・ベースと変わりませんが、
「音程をとる」という部分ではテクニックが要求されるところですね。
フレットレスでレコーディングしたことがあるけど、
音程がずれて他の楽器の邪魔になったことがある。。
音程を安定させるには練習するしかないですね〜♪
フレットレスベースの弦
フレットレスに張る弦は「フラットワウンド」の弦を張ることが多いです。
フラットワウンドは、手触りがツルツルの弦です。
エレキベースに使われる弦は基本「ラウンドワウンド」の弦です。
この弦は表面がザラザラなので、フレットレスベースの張ると指板が痛む原因になります。
なので、ツルツルのフラットワウンドを張ることが多いということです。
あの独特の音はフラットワウンドとの組み合わせでできるんだね!
※弦について詳しくはコチラを参考に→【知りたい!】ベース弦の構造と選び方〜イラストでチェック〜
※オススメの弦はこちらの記事で→オススメのベース弦
それじゃ実際に弾いてみましょう〜♪
↓
フレットレスベースの音〜演奏音源♪〜
今回使用したフレットレスベースとフレテッドベースはこれ♪
↓
【フレットレスベース】
「TUNE GUITARMANIAC」
(TBモデルだと思われます)
ライトアッシュボディ&ローズ指板&メイプルネック
アクティブタイプ
使用弦:フェンダー製フラットワウンド弦
その他詳細は不明
【フレテッドベース】
「Fender Japan JB62-US」
アルダーボディ&ローズ指板&メイプルネック
USAピックアップ搭載
使用弦:ダダリオ・ニッケルワウンド弦
※関連記事はコチラ→【ジャズベースのサウンド】音作り・演奏音源でチェック〜
いくつか演奏するポイントを紹介しましょう〜♪
↓
【演奏ポイント】
・ドレミの音階
・スライド奏法
・フレットノイズ(フレテッドベース)
・ビブラート奏法
・スラップ奏法
ドレミ音階とスライド奏法
前置きが長くなりましたが、フレットレス・ベースとフレテッド・ベースの演奏を聴いていただききましょう♪
【ドレミ音階♪】
①フレットレスベース
②フレテッドベース
↓↓↓
【スライド奏法♪】
①フレットレスベース
②フレテッドベース
↓↓↓
良いね、スライドのなめらかな音。
フレテッドの方はジャリって音が出ますねぇ♪
滑らせた時のフレットノイズだね。
参考に「わざとフレットノイズを出した」演奏をしてみましょうか?
↓
フレットノイズを出してみる
フレットノイズ:弦がフレットに当たる音
※フレットレスベースの場合は、指板に弦が当たる音が出る
マーカス・ミラーさんの音もそんな感じですね〜♪
①フレットレスベース
②フレテッドベース
↓↓↓
フレテッドはジャリジャリした音が出ますですね〜♪
ビビった音ともいうけど、カッコよく聴こえるよ!
フレットレスは、フレットがないので「ジャリジャリ」が出ないですねぇ♪
ビヨ〜〜って感じだったね!
どこまでも優しい音♪
マーカスミラー使用の弦はこちらの記事で→ステンレス弦の紹介
ビブラートをかけてみる
ビブラートのかかり方はフレットレスが一番かもしれないですねぇ♪
そうかもね!
まぁバイオリンやチェロなんかも同じようにかけるけどね。
ビブラートとは、
弦を押さえて弾いた後に、そのまま指を横や縦に細かく動かして音程の変化を得る奏法。
バイオリン奏者やチェロ奏者の手元を見ると分かりやすい。
詳しくはコチラの記事で→ビブラート奏法の解説・演奏音源♪
指が少しずれるだけで「音程が変わる」
という特性を活かしてますねぇ♪
フレテッドでは出せない変化だね。
フレットレスベースでスラップをしてみる♪
最後は禁断の、、スラップ(チョッパー奏法)!
奏法的に「弦が指板に直接当たる」のであまりオススメはしませんが、
今回は特別にやっていただきましょう!
スラップのリクエストがあったので、やってみましょう♪
今沢カゲロウさんってベーシストは、フレットレスでバシバシとスラップをやってるよ!
①フレットレスベース
②フレテッドべース
↓↓↓
フレットレスは、、ベコベコだったね(笑)
スラップは、フレットに弦が当たってバキバキの音になるわけですからねぇ♪
スラップ奏法についてはコチラの記事で→スラップ奏法の解説・演奏音源♪
Godin(ゴダン)/A5 Ultra Fretless SA
そして今日は特別に、極上の1本を紹介しましょうねぇ♪
GODIN GUITAR (ゴダンギター)
A5 Ultra Fretless SA
ボディTop:スプルース
ボディBack:シルバーリフメイプル
ネック:ロックメイプル
指板:エボニー
ピックアップ:RMCピエゾ・ピックアップ
&LaceSensor製マグネティック・ピックアップ
※「サウンドハウス」「Amazon」では商品が見つかりません。
わぁ〜!
これ弾いてみたかったんだよ〜!!
ぜひ弾いてみてくださいよぉ♪
Godin A5 Ultra Fretless SAサウンド♪
メロディを演奏♪
↓
良い音!
サウンドの幅が広がるね!
コーラスエフェクターをかけてみるのもバリエーションが増えますね〜♪
フレットレスベース〜おすすめ曲/アルバム〜
それでは「フレットレスベースを聴くならこの曲」ということで、オススメの曲やベーシストを紹介します。
YouTubeで視聴できるのでぜひチェックしてみてくださ♪
↓
ジャコ・パストリアス
【おすすめアルバム】
「ジャコパストリアスの肖像/ジャコ・パストリアス」
・ベーシスト「ジャコ・パストリアス」のソロデビューアルバム
・ジャコサウンドが満載の1枚
・1曲目の「ドナ・リー」からぶっ飛んでいる!
こちらはベーシストなら一度は聴くべきアルバムですね〜♪
ピノ・パラディーノ
【おすすめ曲】
「Wherever I lay my hat/ ポール・ヤング」
・ベーシスト「ピノパラディーノ」が弾いたイントロが有名
・ストラビンスキー「春の祭典」のメロディをモチーフにイントロを作った
・ピノパラディーノんはフレットレスをメインで使うベーシスト
フレットレスの柔らかい音が曲全体を包み込んでいるね!
アルフォンソ・ジョンソン
【おすすめアルバム】
「Yesterday’s Dream/アルフォンソ・ジョンソン」
・ベーシスト「アルフォンソ・ジョンソン」のソロアルバム
・フレットレスベースにオートワウやコーラスなどのエフェクターをかけたサウンドが聴けるアルバム。
・6曲目「tales of barcelona」でスライド奏法を活かしたフレージングをしている
「フレットレスでスラップ?」みたいな音も聴けるよ!
スティーブ・ベイリー
【おすすめ動画】
「Masters Of Bass 2018 /スティーブ・ベイリー」
・6弦フレットレスを使用するベーシスト
・コード奏法やハーモニクスなど使いこなす
6弦のフレットレスでキレイなメロディを演奏しますね〜♪
ヴィクターウッテンとベース2本でセッションしてるよ!
→Bass Duo with Victor Wooten
ヴィクター・ウッテン
【おすすめ曲】
「Big Country/ ベラ・フレック」
・バンジョー奏者「ベラ・フレック」のカントリー調の楽曲
・ベーシスト「ヴィクター・ウッテン」のフレットレスソロが絶妙!
・ソロの途中でジャコパストリアスの「コンティニューム」のメロディも飛び出す
お気に入りの1曲だね!
メロディが素敵すぎる!
ライブではベースとサックスの掛け合いが見応えありますね〜♪
今沢カゲロウ
【おすすめ動画】
「今沢カゲロウ(YouTube プレイリスト)/今沢カゲロウ」
・「ベース忍者」の異名をとるベーシスト
・フレットレスベース でスラップやタッピングなどをする
・ループマシーンで音を重ねて、ベース1本で曲を演奏
フレットレスでスラップするのが斬新なんだよね!
以上おすすめの楽曲とベーシストでした!
ぜひチェックして見てください!
フレットレスベースについて〜まとめ〜
さて、今回は「フレットレス・ベース」についてのご紹介でした。
この独特の柔らかい音はフレットレスならではですね。
ウッドベースの響きに近い感じの印象です。
ビブラートのかかりはとても効果的でしたね。
奏法は指弾きが一番合いますね!
スラップは、、しない方が良さそうです(笑)
今沢カゲロウさんの演奏で充分だと思います。
最後に紹介した「Godin(ゴダン)のフレットレス・ベース」は、少々お高いですね。。
最初に紹介した「TUNEのフレットレス」は元々、フレテッドだったモノを改造したベースなのでどこにも売ってません。
同じような仕様で探すなら「Ibanez (アイバニーズ)」や「YAHAMA」のフレットレスがオススメです。
あと、演奏性を考えて「フレットの線があるかないか」は確認した方がいいですよ!
(あった方がポジションは分かりやすい)
使用する弦はダダリオのフラットワウンド弦がオススメです!
癒しのサウンド「フレットレス・ベース」
音程の変化は、
声のようだ。
音は生きている。
また会おう♪
コメント
フレットレスのスラップですと、私はプライマスのレス・クレイプールですね
レスクレイプールもフレットレスですね!
真似できませんが、、練習してみます^^