好きな長さのパッチケーブルを作りたいな〜♪
そんな時はハンダ付けのやり方を覚えてオリジナルのケーブルを作ろう♪
今回は「ケーブル(シールド)の作り方」ということで、ケーブル作りにチャレンジしてみましょう!
自作のメリットは?
・好きな長さのケーブルが作れる
・ケーブルのプラグの組み合わせを選べる
・メーカーにこだることができる
など、オリジナルのケーブルを作ることができます!
「エフェクター用のケーブルか?楽器用のケーブルか?」は、ケーブルの長さの問題なので、とりあえずハンダ付けを覚えるとどちらのケーブルも作れます!
必要なアイテムを揃えたら、オリジナルケーブルを作ってみましょう〜!
それでは今日も行ってらっしゃい♪
自作パッチケーブル&シールド〜必要なもの・おすすめハンダ〜
まずはケーブル(シールド)製作に必要なアイテムを揃えましょう。
①ハンダ
②ハンダごて
③ケーブル
④プラグ(コネクタ)
⑤ニッパー/ カッター/ ハサミ/ ペンチ
①ハンダ
「ハンダ」は英語で「Solder(ソルダー)」と言います。
ハンダ付けをしないケーブルを「ソルダーレスケーブル」というので、また別の記事で紹介します♪
「ハンダ」って、種類が多すぎてどれを選べば良いのかな?
”電気が通ればどんなハンダでも使える”のですが、楽器用にオススメされたものを選んだ方がいいですよね。
[素材]
・錫(すず)/元素記号:Sn
・鉛(なまり)/元素記号:Pb
・銀(ぎん)/元素記号:Ag
・銅(どう)/元素記号:Cu
はんだの素材は「錫と鉛」を合成したものが多くて、純度の高いものは「鉛(Pb)フリー」「無鉛ハンダ」「銀ハンダ」「純銅」って表示があるよ!
[定番のハンダ]
・Kester44(ケスター44)60/40
・Kester44 無鉛 or 銀入り
・OYAIDE SS-47
・goot 電子工作用はんだ
[ビンテージのハンダ]
・ALPHA SOLDER
・DUTCH BOY
筆者はケスター製のハンダを使用しています。
「Kester44/ 錫60:鉛40」
ホームセンターでは”goot 電子工作用はんだ” をよく見る♪
サイトを見ると数字や横文字が多くてよくわからないから、楽器屋さんがオススメしているモノを選べばいいよね♪
こだわりが出てきたら、ビンテージハンダも探してみてください♪
ちょっと値段が上がりますが、良いみたいですよ(使ったことないけど)
②ハンダごて
そして、ハンダ付けには欠かせない「ハンダごて」
こちらはホームセンターでゲットしましょう!
ワット数はどれくらいがベストかな?
「30W, 40W, 60W」のものが主流になります。
ん〜どれでもいいんじゃないでしょうか?
「20Wだとなんか頼りないかな?」って感じで、筆者愛用は40Wです。
ハンダゴテを立てるスタンドもあると安全です♪
※筆者はスタンドを用意するのを忘れて、家のじゅうたんを焦がしました。。。(汗)
③ケーブル
ケーブル(シールド)の入手方法は?
↓
①切り売り/ メートル単位
各メーカーが1m単位で切り売りをしています。
・CANARE(カナレ)
・BELDEN(ベルデン)
・OYAIDE(オヤイデ)
・MOGAMI(モガミ)
が入手しやすいですね♪
”スピーカーケーブル”と間違えて買わないようにね!
②余ったケーブルを使う
筆者が最初にしたのはこの方法です♪
・使わなくなった楽器用ケーブルを短く切って使う
・プラグ部分がダメになったケーブルを使う
●今回はOYAIDEの楽器用シールド(3m)をパッチケーブルに作り変える工程と、プラグがダメになったExproのシールドのプラグ交換にチャレンジします。
中古屋さんでジャンク品を見つけて、プラグだけ交換するのもありかな♪
④プラグ
ケーブルが決まれば次は「プラグ(コネクタ)」です!
「ストレート(S型)プラグか?L型プラグか?」を決めます。
用途によって型が変わるので、何に使うかをまず把握しておきましょう。
[プラグの組み合わせ]
・ストレート/ストレート
・ストレート/L型
・L型/L型
・パッチケーブルは「ストレート/L字」か「L字/L字」
・シールドは「ストレート/ストレート」
を使うことが多いね!
[プラグのメーカー]
・SWITCHCRAFT(スイッチクラフト)
・CRASSICPRO(クラシックプロ)
・TOMOKA(トモカ)
・OYAIDE(オヤイデ)
・PROVIDENCE(プロビデンス)
・CANARE(カナレ)
・パッチケーブル用はプラグのサイズが小さいモデル
・シールド用はプラグが大きいモデル
を選ぼう♪
※今回は”スイッチクラフト製のストレート型””TOMOKA製のL型”を使用
⑤ニッパー/ カッター/ ハサミ/ ペンチ
ニッパーなどの工具類も必要ですね!
・ニッパー:ケーブルを切断
・ニッパーor カッターor ハサミ:シースを切る(ケーブルの一番外側)
・ペンチ:ハンダ付け後にケーブルとプラグの接触部分を閉める
・ワイヤーストリッパー:シースを剥がす(他の工具で代用可能)
ワイヤーストリッパー以外は、100均で揃えてOK♪
※ワイヤーストリッパーはあると便利ですが、筆者は持っていません。
自作パッチケーブル〜はんだ付けのやり方〜
それではアイテムが揃ったということで、ハンダ付けにチャレンジしましょう!
「ストレート型」「L字型」どちらもハンダ付けのやり方は同じです。
[手順]
↓
①ケーブルを必要な長さに切る
②シース(被覆)と絶縁体をカットして導体をまとめる
③導体に予備ハンダをする
④プラグにハンダ付け
⑤プラグにカバーと絶縁用ストローをかぶせる
⑥ケーブルとプラグをハンダ付け
⑦カバーをかぶせて完了
※今回は「パッチケーブル」を作りますが、シールドを作る時もやり方は同じです。
ハンダ付けの方法だけ覚えればOKです!
①ケーブルを必要な長さに切る
パッチケーブルを作る場合は、
・エフェクターからエフェクターまでの長さを測る
・それに必要な長さでケーブルを切る
筆者は「USBケーブル」で長さを測ります(取り回しがよかったので♪)
「靴ひも」で測るという方もいます。
「メジャー(巻尺)」で計ってもOKです♪
ケーブルにマジックで印をつけて、ニッパーでパチっと切りましょう♪
↓
ハサミでも切れるよ!
②シース(被覆)と絶縁体をカットして銅線をまとめる
シース(被覆)はケーブルの一番外側(ゴム)の部分です。
この部分を「ニッパー/カッター/ハサミ」で薄くカットします。
中の動線を切らないように注意が必要!
中から銅線(シールド線)が出てきました。
この銅線が”シールド”と呼ばれる部分です。
↑
この銅線をねじってまとめておきましょう。
③絶縁体をカットして芯線をまとめる
シールドの中にもう一本線があります。
”絶縁体”です。
同じように薄くカットしましょう。
↓
中から芯線が出てきたね♪
これもまとめておいてね♪
④銅線に予備ハンダをする
ここまでできたら、順にハンダ付けしていきます。
まずは先ほどねじった銅線にハンダを付けます。
シールド部分と芯線の両方にハンダをつけてね!
⑤プラグ側にハンダ付け
次はプラグ側にもハンダをつけます。
固定台があれば楽ですが、ない場合は?
・エフェクターに挿して固定
・ペンチで固定
この状態で、写真の2ヶ所にハンダをつけます。
↓
⑥プラグにカバーと絶縁用ストローをかぶせる
この工程を忘れることが多々あるので注意です!
プラグのキャップ部分を先にケーブルに通しておく必要があります。
ハンダ付けが終わってからだとキャップは入らないので、面倒なことにならないよう気を付けましょう。
もし忘れた場合は、ハンダを溶かしてやり直ししないとダメね、、(笑)
※筆者はよく忘れてやり直ししてます。。。
⑦ケーブルとプラグをハンダ付け
いよいよ最終段階。
芯線とシールドをプラグにハンダ付けします。
付ける前にどちらに付けるかを確認しましょう。
↓
・芯線→チップ側(短い方)
・シールド→スリーブ側(長い方)
※逆にすると音がならない
あとはハンダごてを当てて、くっつける!
↓
ハンダが足りないなら足してもOKです♪
「追いハンダ」だね♪
⑧カバーをかぶせて完了
ハンダが終われば、プラグの接点をペンチで締めます。
↓
シース(被覆)がガシッと固定されていたら問題なしです!
そのあと、カバーをかぶせてキャップを閉めて完了!
ハンダが取れないか軽く引っ張ることも忘れずに。
強く引っ張るのはダメね!
ケーブルの導通(通電)チェック〜マルチメーター〜
ケーブルのハンダ付けまで終われば、最後に音が鳴るかをチェックしましょう♪
「導通チェック」「通電チェック」
やり方は、
・何かエフェクターをつないで音がなればOK
・チューナーにつないで反応したらOK
・通電テスター(マルチメーター)を使う
筆者は通電チェックにテスターを使っています。
9V電池の残量なども測れるので便利です♪
[メーターが反応するとOK!]
・プラグの先端(チップ)同士
・プラグの長い部分(スリーブ)同士
メーターが反応しない時は?
・ハンダがちゃんとできてない
・銅線が外れてる
・チップとスリーブを逆にハンダ付けしている
[メーターが反応するとダメ!]
・チップ側とスリーブ側の組み合わせ(両方チェック)
メーターが反応する時は?
”チップ側のハンダとスリーブ側のハンダが接触している”可能性がある。
ハンダの量を少なくして接触しないようにしよう!
自作ケーブルはメーカーの組み合わせが可能
自作ケーブルの場合、
例えばケーブルがベルデン製でプラグがスイッチクラフト製のように違うメーカーを組み合わせてついくることも可能です。
①ケーブルとプラグの組み合わせ
②ハンダの種類にこだわる
①ケーブルとプラグの組み合わせ
今回作成したケーブルは「オヤイデ」のケーブルに「スイッチクラフト」と「TOMOKA」のプラグを合わせて製作しました。
つまり2つのメーカーのハイブリッド!
自作する場合は、ケーブルとプラグを自由に組み合わせることもできます。
”プラグは高音域がよく出るモデル”で”ケーブルは中音域に特徴があるモデル”みたいに組み合わせる。
そのやり方が良いか悪いかはさておき。
[ケーブルの切り売り]
・CANARE(カナレ)
・BELDEN(ベルデン)
・OYAIDE(オヤイデ)
・MOGAMI(モガミ)
[プラグのメーカー]
・SWITCHCRAFT(スイッチクラフト)
・CRASSICPRO(クラシックプロ)
・TOMOKA(トモカ)
・OYAIDE(オヤイデ)
・PROVIDENCE(プロビデンス)
・CANARE(カナレ)
メーカーが違うと「ケーブルの太さとプラグの幅が合うか?」も注意が必要だね。
「φ6.3mm」
「対応ケーブル径:約7.2mm」
↑
この表示にケーブルの太さが合うかを確認しよう!
ケーブルのメーカーは多数ありますが、バラ売りで入手できるどうかはわかりません。
なので、ここで紹介したのは”入手しやすいメーカー”ということで参考にしてください。
あとは筆者のやり方で「すでにあるケーブルをパッチケーブルに作り替え作戦」も有効です(笑)
↑
Exproのプラグをスイッチクラフト製に交換したんだ!
元々はL字型だったのをS字型に変えたよ♪
②ハンダの種類にこだわる
さらにこだわる時は「ハンダの種類」を変えてみる。
ここまでくると、誰も止められません(笑)
[定番のハンダ]
・Kester44(ケスター44)60/40
・Kester44 無鉛
・Kester44 銀入り
・OYAIDE SS-47
・goot 電子工作用はんだ
[ビンテージハンダ]
・ALPHA SOLDER
・DUTCH BOY
種類によって、
・艶がある
・高音域が出る
・温かみのある音
になるみたいですが、筆者の知識と腕はまだまだ追いついていません。
「とりあえずケスター」って具合に使ってます(笑)
自由に作れば良いんだよ〜♪
自作パッチケーブル&シールドの作り方〜まとめ〜
ということで「オリジナルパッチケーブルの製作」でした!
難しく考えずに「ハンダ付け」を覚えればいいと思います。
初心者の頃、電子系は難しいモノだと思っていました。
(今でも難しいですが、、)
しかし、エフェクターボードを組むにあたり「ちょうどいいケーブルの長さがないんだよね〜」なんて思うようになり、
自分で作ってみたら、、?
できました!
「やればできる!!」
今でも自分のエフェクターボードは自作ケーブルを使っています♪
次はBELDENのケーブルでまとめてみようと考え中です!
もちろん市販のケーブルも使いますが、エフェクターボードが3つに増えてきて、、
「一つくらいは自分のケーブルで組みたいな〜」なんて(笑)
ってことで「ケーブルはお好みの長さで作ってね〜♪」
その昔、
シールドのプラグ部分を開けてみた。
「おぉ、ハンダ付けしてある!」
ここから、
「ケーブルって自分で作れるんじゃないか?」
と思うようになり。
「ケーブルを買って、プラグを買って、組み合わせたら?」
自作ケーブルができたじゃね〜か!!
また会おう♪
またね♪
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