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ベースのネックの構造について〜写真で解説〜

ベース
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へいじ
へいじ

ネックはベースの中でも弦を押さえる大事な部分だね。
詳しく知りたいところだよ!

今日の知りたいポイント
ネックの構造
ネックに使われる木材の紹介
指板(フィンガーボード)に使われる木材の紹介
トラスロッド&スカンクストライプについて
多弦ベースのネック幅について

さて今日は、エレキベースの「ネック」について解説していきます。

ネックって、どんな構造になっているのか?

各パーツの名前や機能など、知りたいことがたくさん!

記事の前半ではネックの構造について
記事の後半ではネック材と指板材の解説


それでは今日も行ってらっしゃい♪

ベースのネックの構造

まずネックはどう言う部分かを把握しておきましょう!

ネック」はここの部分

ネックの構造をさらに分解すると、

・ネック材:土台になる木(ネック材)があり、
・指板材:その上にもう1つの木(指板材)が重なっている


ネック材」と「指板材」の境目がわかるでしょうか?

へいじ
へいじ

雑誌に書いてる「ネック」はこの部分のことね!
「指板材」は「指板」か「フィンガーボード」と書いてる。


指板の上に〜フレットとポジンションマークとナット〜

※ネック材はヘッド部分までつながっていますが、ここではヘッド部分の解説はしません。

指板の上に、
・フレット:鉄の棒が打ちこまれている。
・ポジションマーク:フレットの番号を示すマーク
・ナット:ネックの先端にある「弦をかける溝

ネックの中に〜トラスロッド〜

ネックの中に、
・トラスロッド:ネックの反りを調整する鉄の棒が入っている。
詳しくはのちほど解説します。

へいじ
へいじ

ネック部分には、
・ネック材・指板材・フレット・ナット・ポジンションマーク・トラスロッドのパーツがあるわけね。

マメスケ館長
マメスケ館長

全部合わせて「ネック部分」ですね〜

へいじ
へいじ

それから、ネックはボディに連結されているね!

いろんな連結の方法があるから別の記事でチェックしよう!

ネックのジョイント部分についてはコチラ→【ザ・連結!】エレキベースのジョイント部分を解説〜ボルトオン,セットネック,スルーネック〜

ネックに使われる木材〜メイプル&マホガニー〜

ベースの弦は、かなり張力が強いです。
なので「ネック材」には、弦の張力に耐えられる硬い木が必要になります。

「木を切る部分でネックの強度が変わる」みたいですが、使ってみないと分からないところです。

メイプルネック

ベースのネック材でよく使われるのは「メイプル材」(写真)
硬い木材ではあるが加工はしやすい

『音の特徴』は、
アタックがはっきりした音
サスティーン(音の伸び)も良い。
高音域がしっかりひびく。
基本はメイプルネックを選べばバランスのイイ音になる。

『色』は、
肌色系。白系。薄い黄色。
塗装のしかたによって色味は変わる(写真)

マメスケ館長
マメスケ館長

塗装で見た目も変わりますよね〜
ポリウレタン系はツヤツヤですね〜

へいじ
へいじ

オイル系は、テカテカしてないやつ。

カラー塗装されているモノもありますが、基本は「メイプル」が使われています。

マホガニーネック

ギブソン系のベースエレアコベースのネックで使われることが多い「マホガニー材」(写真)
メイプルに比べると柔らかい木

※ネック材の他にボディ材にも使われる。

音の特徴』は、
柔らかく温かみのある音
中音域がよく出る。
ガツガツいきたい人には向かないかも、、
でも優しく暖かい響き。

』は、
茶色系。

へいじ
へいじ

スラップでバキバキいきたい時、マホガニーは音が柔らかすぎるかも。

マメスケ館長
マメスケ館長

ザ・イエローモンキーの廣瀬洋一さんは、マホガニーネックのベースですね〜
ギブソン “サンダーバード“のサウンドは必聴〜♪

※”サンダーバード“はギブソン社から発売されたモデル。
ネック材とボディ材にマホガニーを使用している。

指板(フィンガーボード)に使われる木材〜メイプル&ローズウッド〜

指板(しばん)」「フィンガーボード

フレットが打ち付けてある部分で、ネック同様に弦の振動をボディに伝える役割があります。
ここにも、硬い木が必要になります。

指板の木材を見ていきましょう。

メイプル指板

ネックがメイプルで、指板もメイプルのことを「メイプル・オン・メイプル」と言います。

強度や音のバランスの面からも、ネックと指板には「メイプル」がよく使われるわけです(写真)

音の特徴』は、
抜けの良いクリアなサウンド
高音域をキレイに出したい時はメイプルがおすすめ。

』は、
肌色系。白系。薄い黄色。

へいじ
へいじ

ベースを始めた頃は「ネックと指板は1つの木」で出来てると思ってたんだ。
メイプルonメイプルだと一緒の色だから境目がわからなかった。。


ネックと指板は分かれています。

ローズウッド指板

メイプルと同じぐらい使われる「ローズウッド

いくつか種類があり、中でも「ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)」は最高級の材。
しかし、今は入手困難、、というか手に入らない。。

現在使われているのは「インディアン・ローズウッド

音の特徴』は、
メイプルに比べるとマイルドな音
中音域が出る
指弾きで柔らかい音をねらうならコレ!

』は、
茶色系。
メイプルとの違いは、色ですぐに分かる。

へいじ
へいじ

指板の色が違うだけで、音以上に見た目が変わる
好みで選ぶのもありだと思う!

見た目といえば、「木目」も大事!

こちらの記事でベースの木目について解説しています→【木目特集!】エレキベースの木目の違いを探求しよう〜画像でチェック!〜

ちょっと高級な指板材〜エボニー&バーズアイメイプル〜

指板には、ちょっと贅沢な木材も使われます。
それだけ、ベース本体の値段も上がるわけですが、見た目に高級感が漂います。

バーズアイメイプル指板

バーズアイメイプル
木目に斑点(はんてん)があるメイプル材。

分類は「メイプル」です。


バーズアイ」なので「鳥の目」に見えるでしょうか?

へいじ
へいじ

僕は指板をバーズアイにしてオーダーメイドしたことがあるよ!
値段が跳ね上がった。。

マメスケ館長
マメスケ館長

オーダーメイドで楽器を作るときは、贅沢してみてもいいですね〜

エボニー指板

エボニー(黒檀・こくたん)
かなり硬い木で重い

バイオリンの指板にはコレが使われています。
あと、ピアノの黒鍵など。
クラシック系の楽器が高いわけですね。

音の特徴』は、
艶のある硬い音

』は、
焦げ茶色、漆黒

エボニー指板のベースがないので、バイオリンチェロの写真です。

音の特徴』は、
音はメイプルとほぼ同じです。
メイプルより少し柔らかい感じがある。

』は、
肌色系、白系。
斑点が特徴。

ネックの中身〜トラスロッド&スカンクストライプについて〜

ここからネックの中身に入っていきます。

ネックの中には、、

トラスロッドでネックの反りを調整

先ほども触れましたが、
ネックの中には「トラスロッド」という鉄の棒が入っています。

トラスロッドの役割
ネックの反りを調整する

見えない部分ではありますが、かなり大事なところですね!

ネックの調整は、
六角レンチマイナスドライバーで調整する。
ヘッド側かボディ側から差し込む構造になっている。

ベースのメンテナンス用品についてはコチラの記事も参考に→【ケア用品】ベースのメンテナンスに必要なもの6選〜写真でチェック〜



マイナスドライバーでの調整はネックを取り外す必要があるので、少し面倒です。



六角レンチが入るスペースを確保しているタイプは楽に調整ができる。

へいじ
へいじ

と言っても、、
ネックの調整は自分でやるのが怖いから、リペアに持っていくよ。

マメスケ館長
マメスケ館長

やはり専門の方に見てもらったほうがいいですよね〜

ネックのメンテナンスについてはコチラの記事で→ネックの反りを調整しよう!

スカンクストライプって何?

謎の用語「スカンクス・トライプ
ネックの裏にある茶色の線のことです。

これは、どのベースにもあるわけではない。

いったい何の線なのかいうと、、

先ほどの「トラスロッド」をネックに埋め込むためには、ネックに溝を作らなければいけません。
そして、その溝を最後に別の木でふさぐわけです。

それが「スカンク・ストライプ」なのです。

マメスケ館長
マメスケ館長

名前の由来は、動物のスカンクの背中の模様に似ているからなんですね〜

へいじ
へいじ

アメリカンなネーミングだね。

【スカンクストライプがない場合】
どうやってトラスロッドを埋めるか?と言うと、

指板とネックを合わせる前に、指板側から埋め込んでいます

トラスロッドにも種類があるので、種類ごとで埋め込み方が変わってきますね。

他弦ベースのネック幅について

最後にネックの幅についてです。

ネックの幅と厚さで演奏のしやすさは変わってきます

4弦ベースだと「ジャズベース」と「プレシジョンベース」でネックの幅が少しちがいます。
プレシジョンベースの方がジャズベースより幅ひろです(写真)

ジャズベースについてはコチラの記事を参考に→【ジャズベースのサウンド】音作り・演奏音源でチェック〜

プレシジョンベースについてはコチラの記事を参考に→【原点を知ろう】プレシジョン・ベースのサウンドチェック!〜音源&写真でチェック〜

※さらにネックの厚みがある「スティングレイ・タイプ」のベースもあります。

そして、5弦ベースや6弦ベースになると、弦1〜2本分広くなるわけです(写真)
作りの良い5弦は、そこまで違いがないようには作られていますが、並べると明らかに違います。

へいじ
へいじ

多弦ベースは慣れたら、普通に弾けるんだけどね。
最初は違和感がありあり。。

比較的、細いネックの作りをしているベースは、
バッカスベース
フジゲンベース

エレキベースのネックについて〜まとめ〜

今回はネックについていろいろな知識をえられたのではないでしょうか?

主にネックの構造使われる木材について解説しました。

ネック材でよく使われる「メイプル」「マホガニー

指板材で使われる「メイプル」「ローズウッド
そして高級材の「エボニー」「バーズアイメイプル

他にもいろんな木材が使われますが、今回は主要な木を紹介しました。

スタンダードな組み合わせは、
メイプルネック&メイプル指板
メイプルネック&ローズウッド指板
マホガニーネック&ローズウッド指板

といったところです。

指板材の「メイプル」「ローズウッド」では「肌色」と「茶色」で見た目が変わるので、好みの色で楽器を選ぶのもイイと思います!

多弦ベースのネック幅は、慣れですね。
5弦ベースを使うベーシストは増えています!

ローズウッドの木は、
切り立てが「バラの香り」らしい。

メイプルは、
甘いのか?

でも、ネックはナメるなよ。


また会おう♪

著者
heymusic

【著者プロフィール】
和山へいじ 1984年 京都府出身
音楽家、画家。
演奏楽器:ベース、ギター、ウクレレ。
15歳から音楽活動を始め、22歳でヤマハ講師の資格を取得し後進の指導にあたる。
数々のレコーディングやアーティストのサポートなど活動は多岐にわたる。
2014年に自身のオリジナルアルバム”Heymusic&Associates”をリリース。
2018年には画家として個展を開く。

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