
使い方が色々あって便利なラインセレクター!

目的によってつなぎ方が変わるんだ♪
今回は「BOSSのLine Selector LS-2」の紹介♪
ラインセレクターの使い方って意外と知られていませんが、
エフェクターをこんな感じでつなぐとノイズや音の劣化の原因になります。
↓

↑
この時にラインセレクターがあると、
・エフェクター切り替えが楽になったり
・音の劣化を防ぐことができる
そんなラインセレクターの使い方を紹介します!
【今日のポイント】
・BOSSラインセレクターの使い方を解説
・BOSS/Line Selector LS-2の紹介
・モードの使用例/接続例
・記事の前半でBOSSのラインセレクターの解説
・記事の後半でラインセレクターの実例紹介
(タイトルクリックでスキップ♪)
タイトル | 内容 |
---|---|
ラインセレクターについて | 仕様/ 6つのモード解説 |
接続/ 配線の仕方 | 配線例/ 筆者の使い方 |
使い方/ 使用例 | モードの切り替え |
それでは今日も行ってらっしゃい♪

BOSSのラインセレクターLS-2
まずはラインセレクターについて解説します。
[チェック項目]
①Line Selectorについて
②Line Selectorの仕様(コントロール)
③6つのモード
①Line Selectorについて
BOSSから1991年に発売された「Line Selector LS-2」
多くのアーティストが使用するロングセラーモデルです!

【チェックポイント】
・2系統(A/B)のラインセレクトが可能
・6つのモードでエフェクトループやラインセレクトができる
・ラインAとラインBそれぞれの音量調整ができる

各社いろんなセレクターやスイッチャーが出てるけど、これだけ長く使い続けられてるモデルはないね!
②Line Selectorの仕様
Line Selectorの仕様をチェックしましょう!
【コントロール】

①ラインAの音量
②ラインBの音量
③モードセレクト:6つのモードを切り替え

それぞれのラインの音量調整ができる♪
メインで聴かせたい音と味付けの音みたいにバランスが取れるね!
【各端子と電源供給】

①SEND 端子A:エフェクターのINPUTへつなぐ
②SEND 端子B:エフェクターのINPUTへつなぐ
③OUTPUT 端子:アンプへのシールドOUT
④RETURN 端子A:エフェクターのOUTPUTとつなぐ
⑤RETURN 端子B:エフェクターのOUTPUTとつなぐ
⑥INPUT 端子:楽器からのシールドIN
⑦DC IN:DCケーブルを差し込む
⑧DC OUT 端子:他のエフェクターへの電源を供給できる(9v)
※別売のDCコードが必要

電源供給はACアダプターを使っているときだけできるよ!
電池駆動のときは供給できないんだ。
③6つのモード
モード切り替えのツマミで6つのモードが選択できます。

モード | 説明 |
---|---|
①A↔︎B | ペダルを踏むたび、ラインA/ラインBが切り替わる (バイパスなし) |
②A↔︎BYPASS | ペダルを踏むたび、ラインAとバイパスが切り替わる |
③B↔︎BYPASS | ペダルを踏むたび、ラインBとバイパスが切り替わる |
④A→B→BYPASS↩︎ | ペダルを踏むたび、ラインA/ラインB/バイパスが切り替わる |
⑤A+BMIX↔︎BYPASS↩︎ | ペダルを踏むたび、ラインA +ラインBのMIXとバイパスが切り替わる |
⑥OUTPUT SELECT | ペダルを踏むたびに出力が、センドA/センドB/OUTPUTの順に切り替わる |

アンプを2つ使い分けるなら⑥のモードが便利♪
↓
[⑥OUTPUT SELECTの使用例]
ラインA:アンプ1
ラインB:アンプ2

これはプロのアーティストがアンプを2台使い分けるときに使用する例ですね。
なかなか、一般のライブでは使う機会がないかもしれません。。
ここからは、エフェクターをつないで使用する例を紹介していきます♪
↓
BOSSラインセレクターの接続/配線の仕方
接続は、SEND AorBからどこにエフェクターを置いたら効率がいい配置になるかを考える必要があります。
接続
ラインセレクターにエフェクターをつなぐ時は、
・「SEND AとSEND B」からエフェクターのINPUT
・エフェクターのOUTから「RETURN A」「RETURN B」
というように接続する必要があります。

接続にはパッチケーブルを使うと便利だね!
エフェクターまでの距離で長さの違うケーブルを用意しよう!
↓
配線
[配線も考える]
「どうやってケーブルを這わせるか?」を考えてつないでいく

↑
・SEND AとエフェクトAのINPUTは短いケーブル
・エフェクトAからRETURN Aまで距離があるので長いケーブル
・SEND BからエフェクトBのINPUTまで距離があるから長いケーブル
・エフェクトBからRETURN Bまで距離があるので長いケーブル

・おすすめパッチケーブルはこちら→パッチケーブルのおすすめ紹介♪
・省スペース専用パッチケーブルはEBSがおすすめ→EBSフラットパッチケーブルの紹介♪
筆者の配線
[筆者の配線]
・モードは「A→B→BYPASS↩︎モード」
・エフェクターボードの上でスペースを有効に使えるように配線
・SEND Aに3つエフェクターをつなぐ(ピック弾き用)
・SEND Bはチューナー
・メインサウンドはBYPASS(指弾き)

奏法によってラインを変えるパターンだね♪

”SEND A”はオートワウ,SANS AMP(プリアンプ),イコライザーを通すライン
”SEND B”はチューナー専用

※エフェクター同士の距離が近くせまい感じですが、ソルダーレスケーブルとすのこ型ボードを使用しているので、スペースに余裕が作れました。
すのこ型ボードについて詳しくはこちらの記事で→すのこ型ボードの使い方♪
日野JINO賢二氏の接続例
[日野JINO賢二氏の例]
ベーシスト日野賢二氏の例です。

・セレクターまでに2つ接続
・セレクターのバイパスからアンプへ
・SEND Bに6つのエフェクターを接続
・原音とエフェクト音を完全に分離した使い方

この場合は”B↔︎BYPASS”のモードだね♪
ラインBの時は必要なエフェクトを曲ごとに使う感じかな。
BOSSラインセレクターの使い方〜接続例〜
各モードごとの使用例です。
アイデア次第でいろんな使い方ができます。
筆者の例も交えて解説します♪
例①”A↔︎B”の使用例
「A↔︎Bモード」は、メインの音を2つ用意したいときに役立ちます。
【接続例】
ラインA:指弾き用チェンネル
ラインB:ピック弾きorスラップ用チェンネル


例えば、
AメロBメロ(ラインA):指弾き
↓
サビ1(ラインB);スラップ
↓
Aメロ(ラインA):指弾き
↓
サビ2(ラインB):スラップ
みたいな曲の構成で切り替える♪
例②”A↔︎バイパス”の使用例
[接続例]
ラインA:ソロ用チェンネル
バイパス:メインサウンド


例えば、
イントロ,Aメロ,Bメロ,サビ1(バイパス)
↓
ベーソロ(ラインA)
↓
サビ2,エンディング(バイパス)
みたいた曲の構成♪

バイパスにメインの音を作っておいて、スイッチONでソロの音色に切り替わるセッティングだね♪
「ソロが終わればスイッチを踏んでバイパスに戻る」といことです。
例③”A↔︎バイパス”と”B↔︎バイパス”を曲ごとに切り替える
例えばライブで「違ったニュアンスを出したい曲が2曲ある場合」
使うモードは「A↔︎バイパス」と「B↔︎バイパス」
[接続例]
バイパス:メインサウンド
ラインA:歪み系サウンド
ラインB:空間系サウンド

↑
1曲目は「バイパスとラインA」を切り替える曲。
2曲目は「バイパスとラインB」を切り替える曲。
曲中で「AからB」という音の切り替えをしたくない場合はこの方法が便利です。


曲間のMCでモードのツマミを”B↔︎バイパス”に切り替えておこう♪

例④A→B→バイパス↩︎の使用例
曲中での切り替えはないけど、指弾きクリーン、指弾き歪み、スラップ」みたいな音色を出したい場合。
[接続例]
バイパス:指弾きクリーン(エフェクトなし)
ラインA:指弾き歪み(歪みエフェクト)
ラインB:スラップ(イコライザーなど)


1曲目→指弾きクリーン
2曲目→指弾き歪み
3曲目→指弾きクリーン
4曲目→スラップ
5曲目→指弾きクリーン
みたいなセットリストで、曲ごとに切り替えをする。
[筆者の接続例]
筆者はこのモードを使っていますが、ラインBには何も接続していません。
ラインBにした時「ミュート」がかかるようにしています。
いわゆる「ミュートスイッチ」の代わりです。

この場合、曲ごとにラインを切り替えます。
・バイパス:指弾きの曲
・ラインA:ピック弾きの曲
・ラインB:ミュート用
です。
「ミュート」として使うときは、ラインBのレベルはゼロにします。
レベルが上がっていると、バイパスの音が鳴るのでミュートされません。
↓


ミュート用としての使い方もありなんだね♪

それから、モードを間違えないようにメモしてある(笑)
↓

例⑤A+BMIX↔︎バイパス↩︎の使用例
ラインAとラインBの音が混ざるモードです。
なので、ラインAやBだけ独立させることはできません。
[接続例]
ラインA+B:歪み+ディレイ
バイパス:メインサウンド


このモードは2つの音量バランスも調整できるから、ブレンダーみたいな役割にもなるんだ!
↓

このモードの時、ラインB側のエフェクトをOFFにするとラインAを独立させることが可能です。(逆もしかり)
↓

こんな感じで色々な使い方があります。
まだまだ一例なので、接続例は公式サイトに載っています→BOSS/LS2 取扱い説明書♪

BOSS(ボス)/ラインセレクター〜まとめ〜
ということで「ボスのラインセレクター」の紹介でした!
使い方は演者によりさまざまですね♪
[使用例とメリット]
・曲中での音色の切り替え
・曲ごとの音色切り替え
・2つのエフェクトをブレンドする
・切り替えがスイッチ1つでできる
・ノイズや音質の劣化を防げる
など、多種多様♪
筆者は「指弾き用をバイパス」と「ピック弾き用をラインA」として切り替えて使っています。
ラインBはミュートスイッチ代わりにしていますが、いずれ新しいエフェクターを入れようかと画策中です♪
あらら、また配線を考えないと(笑)
ってことで「ラインセレクターは便利やで〜♪」
タイムラインというものがあり、
どのラインを選ぶかで人生が変わる。
「ラインセレクターって難しい」というタイムライン。
「ラインセレクターって便利」というタイムライン。
同じ人間でも、考えることでその後の動きが変わる。
どっちのタイムラインをセレクトするか?
その後の人生が決まる。
また会おう♪
コメント