”MXR M80”は音作りに欠かせないエフェクター!
サンズアンプと並んで人気のエフェクターだね!
今回は「MXR M80 BASS DI」の紹介です!
使い方は、
・ベースの音を補正する”プリアンプ”
・音を歪ませる”ディストーション”
の2つの使い方があります。
どちらで使っても良い感じなので、おすすめのセッティングを解説します。
【今回のポイント】
・MXR M80の機能紹介
・MXR M80の使い方
・おすすめのセッティング(試奏音源♪)
・M81との違い/他のモデル紹介
試奏音源は要チェックです!ぜひ聴いてみてください♪
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タイトル | 内容 |
---|---|
MXRについて | ・メーカー紹介 ・使用アーティスト |
MXR M80-BASS.DIの使い方 ~一部に音源あり♪~ | ・機能/ コントロール部分 ・クリーンorディストーション |
MXR M80-BASS.DIのセッティング① ~プリアンプとして使う~ | ・プリアンプのセッティング例 ・試奏音源♪ |
MXR M80-BASS.DIのセッティング② ~エフェクターとして使う~ | ・ディストーション(歪み)のセッティング例 ・試奏音源♪ |
その他のモデル紹介 | ・M81との違い ・イコライザー/ オートワウ |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
MXRについて~M80の使用アーティスト~
まずはメーカーの紹介から♪
①MXRについて
②使用アーティスト
MXR社
[歴史]
・1972年に設立のエフェクターメーカー
・1974年:”MX101/フェース90”を発売
※ギタリスト”エディ・バンヘイレン”が使用
・1987年:”ジムダンロップ社”がMXRブランドを買収
以降ジムダンロップがMXRのモデルを製造
・2007年:”M80 bass d.i.+”を発売
近年のベース用モデルには「BASSINNOVATIONS」というロゴが付いてます。
今回紹介する”MXR M80”はジムダンロップが製造しているんだ♪
ベース用エフェクター以外には、ギター用エフェクターやパワーサプライも販売しています。
ジムダンロップはピック, ベース弦, ロック式ストラップピンも有名です。
MXR M80使用アーティスト
M80はメジャーアーティストのエフェクターボードではおなじみのモデルです♪
そのアーティストは?
↓
[使用アーティスト]
・IKUO
・Toshiya(ディルアングレイ)
・YUKKE(ムック)
・REITA(ガゼット)
・愁(ギルガメッシュ)
・Ju-ken(VAMPSなど)
・TOMOMI(SCANDAL)
・ハク(ユナイト)
・YOH(オレンジレンジ)
・あいにゃん(SILENT SIREN)
・レス・クレイプール
・ダフ・マッケイガン(ガンズ&ローゼス)
・ネイザン・イースト
・ロバート・トゥルージロ(メタリカ)
※一部はこちらの雑誌を参考にしました→エフェクトボードファイル(ベース編)
※筆者も愛用♪
歪みで使うかプリアンプで使うかはそれぞれ違うけど、人気のモデルってことね!
MXR M80 bass d.i.+の使い方~機能と特徴~
プロの愛用者多数の”MXR M80 bass d.i.+”(以下:M80)
ここから使い方を解説していきます♪
①コントロール部分(ツマミ)
②イコライザーの効き具合
③クリーン(COLORスイッチ)
④ディストーション(GAIN&BLEND)
⑤GATEスイッチとTRIGGER
⑥接続端子とバッテリー
①コントロール部分(ツマミ)
まずは各コントロール部分(ツマミ)を確認しましょう♪
[コントロール部分]
①CLEAN VOLUME:EFFECTがON, DISTORTIONがOFFの時の音量
②VOLUME:DISTORTIONがONの時の音量
③BLEND:歪みと原音のバランス
④TRIGGER:GATEスイッチONでノイズを除去できる
⑤GAIN:歪みの量
⑥COLOR:ONでドンシャリサウンドになる
⑦GATE:TRIGGERノブを機能させる
⑧BASS:低音域の調整(60Hz)
⑨MID:中音域の調整(850Hz)
⑩TREBLE:高音域の調整(4K)
⑪EFFECT:エフェクターのON/OFF(LEDが点灯)
⑫DISTORTION:ONで③~⑤が機能する(上部のLEDが点灯)
⑬PHANTOM/GROUND:DIRECT OUTを使うときに電源供給するかを決めるスイッチ
(基本は使わない)
EFFECTスイッチをONにしないと、どのツマミも機能しないから注意ね!
②イコライザーの効き具合
3バンドのイコライザーで帯域を調整できます。
BASS(低音域),MID(中音域),TREBLE(高音域)、それぞれのかかり具合をチェックしましょう♪
ゼロからMAXまでツマミを回して変化を聴いてみよう♪
↓
スラップのプルでアタック感の変化が分かります。
各ツマミを「50%→MAX→ゼロ」の順で演奏♪
↓
・低域は太めの音
・中域はHIGH-MID系の効き
・高域はアタックを強くできる
イコライザーについて詳しくはこちらの記事で→イコライザーのおすすめセッティング♪
③クリーン(COLORスイッチ)
[クリーンサウンドを使う場合]
・EFFECTをON
・DISTORTIONをOFF
にして使います。
クリーンの設定でイコライザーを上げ下げできるけど、最初はフラットの状態で音を確かめよう♪
↓
特筆するのはCLEAN VOLUME横にある「COLOR(カラー)」というスイッチ。
このスイッチで音グッと持ち上がります♪
”BASSとTREBLEが強調された感じ”になるんだね♪
基本はCOLORスイッチONで使うことが多いかな。
※細かい調整はのちほど紹介♪
④ディストーション
クリーンともう一つの音色が「DISTORTION(ディストーション)」です。
[ディストーションを使う場合]
・EFFECTをON
・DISTORTIONをON
・GAINで歪みの量を調整
・BLENDで歪みと原音のバランスを調整
・COLORスイッチは機能しなくなる
・BLENDがゼロの場合→歪みがゼロ
・GAINゼロの場合→BLENDをあげればやや歪む
GAINがゼロでもデフォルトで歪むんだね♪
設定は「BLEND:半分(50%)」で「GAINの量」を変えていきます。
↓
テクニカルベーシストのIKUOさんはM80を2つ用意して、”歪み”と”やや歪み”の音色を使い分けているみたいだよ。
⑤TRIGGERとGATEスイッチ
TRIGGERのツマミはGATEスイッチをONにして機能します。
[TRIGGERの機能]
・ノイズを抑えられる
・ツマミを上げるとノイズを軽減
”ノイズゲート”といわれる機能だね。
歪ませるとノイズが出るから、それを抑える役割♪
GATEスイッチをONにして、TRIGGERをゼロからMAXまで動かしていきます。
BLENDとGAINは12時の設定です。
TRIGGERを70%を変えたくらいから係が強くなる♪
100%まで上げると”音が少しこもる”けど、さっき紹介したIKUOさんは100%で使ってた。
”音がこもる”ことを前提として、TREBLEでアタックを上げるなどの音作りをすればOK!
なので、ノイズを軽減できる機能は積極的に使いたいですよね!
⑥接続端子とバッテリー
シールドをつなぐ端子は?
側面にINPUTとOUTPUTがあります。
↓
[接続端子]
①INPUT:ベースからのシールドをつなぐ
②PARALLEL OUT: エフェクターを通さない音を出す(PAやレコーディング機器へ)
③OUTPUT:アンプへのシールドをつなぐ
④DIRECT PUT:DIとして使用する場合にキャノンケーブルをつなぐ(PAに音を送るなど)
基本は①INPUTと③OUTPUTにシールドをつなげばOK!
②PARALLEL OUTはレコーディングで”エフェクターを通さない音”を出したいときに使うよ。
④DIRECT OUTはライブでPAに送る時に使うから、基本のセッティングには必要ない。
[バッテリー]
裏面に9V電池を入れるところがあります。
ライブで使用する場合は側面のDCINに電源をつなぐ方がおすすめです♪
ライブの時は電池切れが不安だからACアダプターをつないだ方がいいよね♪
複数のエフェクターを使うときはパワーサプライがおすすめ!
おすすめのパワーサプライはこちらの記事で→おすすめのパワーサプライ10選の紹介♪
ここまでで音を出す準備はできましたね!
次の項目から音作りをしていきましょう♪
↓
MXR M80-BASS.DIのセッティング~プリアンプとして使う~
全ての機能が分かったところで「おすすめのセッティング」を紹介します。
プリアンプとして使う場合は「クリーンサウンド」を基本のセッティングにします。
[基本設定]
・EFFECTスイッチ:ON
・DISTORTIONスイッチ:OFF
[その他設定]
・イコライザーで調整
・COLORスイッチは常時ON
※プリアンプについて詳しくはこちらの記事で→プリアンプの使い方・試奏音源♪
①フラットのセッティング
フラットセッティングはイコライザーを12時の状態にした設定です。
COLORスイッチはONにしておきます。
↓
[フラットで気づいたことをメモ♪]
・指弾き:低音が持ち上がる感じ、アタックは弱めに聴こえる
・ピック弾き:アタック強め、中域の設定で変化しそう
・スラップ:ドンシャリ系、高音は上げ余地あり
↑
この設定を基準に音作りしていこう♪
②太い音
”太い音”はBASSのツマミで調整してみます。
・COLORスイッチはON
・BASS:14時
・MID:13時
COLORスイッチをONで充分太めの音を作ることは可能!
プラスしてBASSとMIDで中低域をプッシュ♪
③柔らかい音
指弾きの”柔らかい音”や”丸い音”のセッティングです♪
・BASS:12時
・MID:15時
・TREBLE:10時
・COLORスイッチはON
TREBLEをカットしているのがポイント♪
高音域を下げると音が丸くなるんだ。
[裏技セッティング]
ジャズベースやプレシジョンベースの”トーンボリューム”を下げて音を丸くする方法もあります♪
↓
ベース本体とプリアンプのコンビで音作りしたいですね!
④硬い音
指弾きとピック弾きの”硬い音”を作ってみます♪
・COLORスイッチをON←これだけで充分良い音かも(笑)
・TREBLE:14時
・MID:13時
TREBLEでアタックを強調して、MIDで芯の部分を足す感じ♪
M80のMIDはハイよりの中域だから硬い音には有効だね!
イコライザーがフラットだとこんな感じです。
↓
これはこれでいいのですが、、、(笑)
⑤ドンシャリ
ドンシャリは高音域と低音域が前に出た音色です♪
・COLORスイッチON
・MID:10時
・BASS:14時
・TREBLE:14時
↑
スラップはこのセッティングだよね!
フラットのセティングと比べてみて♪
↓
フラットセッティングは高音域がやや下がった印象です。
COLORスイッチとTREBLE&BASSで、納得のドンシャリサウンドが作れるわけですね!
MXR M80 bass d.i.+~ディストーションエフェクターとして使うセッティング例~
[基本設定]
・EFFECTスイッチ:ON
・DISTORTIONスイッチ:ON
[その他設定]
・イコライザーで調整
・BLENDとGAINで歪み調整
・TRIGGERは70%で固定
・GATEスイッチは常時ON
・COLORスイッチは無効
①太い歪み
ベースを歪ませると”音やせ”して低音が弱くなることがあります。
この音やせを解消するセティングをしてみましょう♪
・BLEND:10時
・GAIN:10時
・BASS:14時
・MID:13時
元が歪むからBLENDとGAINは10時位がちょうどだね♪
②音抜けの良い歪み
バンドに埋もれない”抜けの良い音”を作ってみましょう♪
・BLEND:10時
・GAIN:10時
・MIDをMAXで音の芯が前に出る
・BASS:13時
MIDをMAXは音抜けに欠かせないセッティングになってる♪
③ドンシャリの歪み
ジャキジャキバキバキな音を目指します!
・BLEND:11時
・GAIN:10時
・TREBLE:15時
・MID:11時
・BASS:14時
ドンシャリのスラップはどんな感じかな?
↓
↑
ベースソロはこれでいい感じですね!
④丸い歪み
シンセべースっぽい打ち込み系に合う歪みです。
・BLEND:14時
・GAIN:12時
・BASS:14時半
・MID:13時
・TREBLE:10時
ここにオートワウをかけてさらにシンセベースの感じを出すこともあるよ♪
つなぐときはMXRの前につないでね!
↓
オートワウについてはこちらで解説→オートワウの使い方・試奏音源♪
MXR M80とM81との違い~その他のモデル紹介~
最後に”M80以外のモデル”を紹介します。
①M81との違い
②10バンドイコライザー
③オートワウ
①M81との違い
MXRからは”M81”というプリアンプが発売されています。
M80と何が違うのでしょうか?
簡潔にいうと”M81”は「歪みの機能がないプリアンプ」。
M81は、M80の”BLEND”や”TRIGGER”というツマミが付いていません。
特徴としてはイコライザーの周波数が細かく調整できます。
[M81のイコライザー機能]
・BASS:40Hzを調整(M80より20Hz低い)
・TREBLE:4KHzを調整(M80と同じ)
・MID FREQ:中音域の周波数を変えられる(1K~250Hz)
・MID:MID FREQで設定した帯域を上げ下げ
MID FREQで中音域を細かく調整できるのがベースにはありがたいね!
イコライジングはM80よりM81の方が多機能ということです♪
その他プリアンプのおすすめはこちらの記事で→おすすめプリアンプの紹介・試奏音源♪
②MXRの10バンドイコライザー
筆者愛用のMXR製イコライザーです。
”M108S 10Band Graphic EQ”
LEDがキレイな10バンドイコライザー♪
10バンドのモデルと6バンドのモデルがあるね♪
[周波数]
10バンド:31.25,62.5,125,250,500,1K,2K,4k,8K,16K
6バンド:100Hz,200Hz,400Hz,800Hz,1.5KHz,3.2KHz
125Hz,250Hz,2Kはベースにありがたいポイントだね♪
イコライザーについて詳しくはこちらの記事で→イコライザーの使い方とセッティング♪
③オートワウ
ビヨンビヨン飛び跳ねたサウンドが特徴の”オートワウ”、”エンベロープフィルター”
MXRの”M82 Bass Envelope Filter”というモデルです。
こんな感じの音です♪
↓
これはファンク系やベースソロで使える音だよね♪
MXR M80 bass d.i.+の紹介〜まとめ〜
ということで「MXR M80 bass d.i.+」の紹介でした!
「MXR M80 bass d.i.+」って長い名前なので「ベースDI」でOKです♪
って今更!(笑)
海外や日本で多くのプロが使用するモデルでしたね。
[機能]
・クリーンと歪みの2系統の音
・3バンドイコライザーで補正
・クリーンサウンドでCOLORスイッチは”常時ON”で決まり
・BLENDとGAINで歪みを調整
[プリアンプとして使う]
・クリーンの設定で
・CLORスイッチで低音高音が持ち上がる
・MIDを上げてバツグンの音抜け
・TREBLEとBASSで硬い音から丸い音まで作れる
[歪みエフェクターとして使う]
・DISTORTIONスイッチON
・BLENDは50%で充分な歪み
・GAINを上げると低音も持ち上がる
・バンドの中で埋もれないサウンド
バッキングはクリーンの音色で、ベースソロで”DISTORTIONスイッチ”をON。
など、曲中で切り替えて両方使うこともできます。
いろいろ試してみたいですね♪
筆者は、プリアンプをメインで使っています。
そして、もう一つのエフェクター「サンズアンプ」を使用して歪みを作るシステムです。
気になった方はこちらの記事をチェックしてください→サンズアンプの使い方・試奏音源♪
サンズアンプとの比較検証はこちらの記事で→サンズアンプとMXRの違い
ってことで「MXRは、エフェクトボードから外せないよ〜♪」
MXRが、
いつ自分の家にやって来たのか?
覚えていない。
ともかく、
自分のサウンドには欠かせない存在だ。
来てくれてありがとう。
また会おう♪
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