
10バンド イコライザーの定番といえば”MXR10band EQ”

ギターでもベースでも使えるモデルだね!
今回はベースの使用例を紹介♪
今回は「MXR MS108S 10band EQ」の使い方とベースのセッティング例を紹介します。
実際に音の変化を体験してください♪
試奏音源でチェックです!
【今回のポイント】
・MXR MS108Sの紹介
・MS108Sの使い方
・MS108Sのセッティング例
・試奏音源♪
10バンドの幅広い帯域を調整できるEQはどんな音質なのでしょうか?
(タイトルクリックでスキップ♪)
タイトル | 内容 |
---|---|
MXR MS108 10band EQ ~旧モデルとの比較~ | ・MS108Sの紹介/ 機能紹介 ・旧モデルと比較 |
MS108のコントロール ~音源あり♪~ | ・周波数/ イコライザーの効き具合 |
ベースで使用するセッティング例 ~演奏音源♪~ | ・音色/音作り/奏法別の設定 ・おすすめセッティング |
エフェクターとセットで使う ~演奏音源♪~ | ・歪みエフェクターの補正 ・オートワウ/ コーラス/ |
バンドアンサンブルで使う ~演奏音源♪~ | ・ジャンルごとのセッティング |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
MXR MS108S 10band EQの特徴~旧モデルとの比較~
まずは”MS108S”について解説します。
①MS108Sの機能と仕様
②旧モデル”MS108”と比較
③6バンドタイプ
①MS108Sの機能と仕様

[特徴]
・10バンドで幅広い調整が可能
・ノイズリダクション機能でノイズを除去
・トゥルーバイパス(OFF時にエフェクト回路を通さない)
・エフェクトONで青いLEDが点灯
・旧モデルからカラーを変更
イコライザーOFFの状態は両側のLEDだけ点灯します。
↓

[仕様]
●サイズ:よこ12.4cmxたて9.2cmx高さ57cm
●重量:不明
●18Vバッテリー駆動
●価格:30,000円〜

②旧モデル”MS108”との比較
”M108”という旧モデルがあります。
どこが変わったのでしょうか?

モデル | INPUT/OUTPUT | トゥルーバイパス | 周波数 | ノイズリダクション | LED | カラー |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() | INPUT:1 OUTPUT:2 | あり | 31.25/62.5/125/250/500/1K/2K/4K/8K/16K | あり | 青 | シルバー |
![]() | INPUT:1 OUTPUT:1 | なし | 同じ | なし | 赤 | ブラック |

18Vで駆動するのも同じだね♪
どちらもアダプターが必要になる。

③6バンドタイプ
MXRからは”6バンドタイプのイコライザー”も発売されています。
「100Hz,200Hz,400Hz,800Hz,1.6KHz,3.2KHz」の合計6バンド。
↓


コンパクトで中域あたりがプッシュできるモデルだね♪
このサイズは、小さなエフェクターボードに組み込む時に便利ですね♪

MXR MS108Sのコントロール~イコライザーの効き~
コントロールと接続端子を見ていきます。
①コントロール&接続端子
②周波数の確認
③イコライザーの効きをチェック♪
①コントロール&接続端子

[コントロール&接続端子]
①OUTPUT1:アンプへのシールドを接続
②OUTPUT2:PAなどへ送る場合に使用
③INPUT:ベースからのシールドを接続
④VOLUME:エフェクト全体の音量
⑤イコライザー:10バンドの調整(31.25Hz~16KHzまで)
⑥GAIN:ブーストの量を決める

2系統のアウトプットがあって、使い方は目的しだい。
↓

ライブハウスにはダイレクトボックスという物があるのでOUT1のみで問題なしです♪
あとは、アンプ2台で鳴らすこともできます。(やりませんけど笑)
②周波数の確認
10バンドの周波数を確認しておきましょう♪

[チェックポイント]
・フェーダー上の数字が周波数
・左側が低音域、右側が高音域、真ん中が中音域
・1Kは1000Hz、16Kは16,000Hz
・16KHzはベースには必要ないかも?
・31.25Hzはギターには必要ないかも?
※なんとなくのイメージでOK

楽器の特性上、いらない帯域はあるんだね♪
③イコライザーの効きをチェック♪
フェーダーを動かしてどのくらい音が変化するのかをチェックしましょう。
各周波数ごとに上げ下げ(ブースト&カット)していきます。
[チェックポイント]
・音の膨らみ
・アタックの強さ(スラップのプルで確認)
音源は各フェーダーをフルで上げ下げします。
MAXとゼロの変化を聴いてみましょう♪
↓

効き具合をメモしておこう♪
↓
・125Hz,250Hzで膨らむ
・500Hzで音抜け
・31.25Hz,62.5Hzはボヤけ解消で使えそう
・アタック強調は1K,2K,4K
・8Kは耳に痛い部分のカット
・16Kはほぼ変化なし
MXR M108Sの使い方~ベース用セッティング~
それではここからM108Sを使ってベースの音作りをしていきます。
音色ごとにセッティングを変えて演奏します。
「EQ(イコライザー)ありとなし」で音の変化を聴いてみてください♪
(”音色”クリックでスキップ♪)
音色 | 奏法 |
---|---|
フラットの音 | 指弾き, ピック弾き, スラップ |
太い音 | 指弾き |
柔らかい音 | 指弾き |
硬い音 | 指弾き, ピック弾き |
抜けの良い音 | 指弾き |
ドンシャリ | スラップ, 指弾き |
フラットの音
最初はフェーダーを動かさずに演奏します。
よこ一列に並んだ状態が”フラット”のセッティングです♪

ここを基準に音色を作っていきます♪
↓
太い音
●音色:太い音
●奏法:指弾き


太い音だから低い帯域を上げるわけじゃないから気をつけて!
むしろ31.25Hzはボヤけるから下げてるよ♪
柔らかい音
●音色:柔らかい音, 丸い音
●奏法:指弾き


ベースのトーンをしぼると音が柔らかくなるから試してみて♪
↓

イコライザーを動かす以外に”ベース本体で調節する”ことも覚えておけば音作りは広がります!
硬い音
●音色:硬い音
●奏法:指弾き, ピック弾き

ピックを使うとさらに硬い音が出せます♪
↓

ピック弾きはアタックがはっきり出るね♪
2Kか4Kどちらか動かさなくて良いかも。
ピック弾きについてはこちらで解説→ダウンピッキングのやり方♪
抜けの良い音
●音色:抜けの良い音
●奏法:指弾き

ジャズベースのフロントボリュームをしぼると中域が抜けた音が出せます♪
↓

レジェンドプレイヤーの”ジャコパストリアス”もこのセッティングです♪
ドンシャリ
●音色:ドンシャリ
●奏法:スラップ
※ドンシャリは高音と低音が目立つ音♪


プルのアタックは2Kか4Kが前に出てくるんだ♪
どちらか好みの方を選ぼう!
↓
超ドンシャリのセッティングもしてみます。
中音域をゼロにすると?

”指弾き”で演奏♪
↓

イコライザーをOFFするとこうなる。
↓
このセッティングはミクスチャーロック系で使うアーティストもいます♪
MXR 10バンドEQ M108とエフェクターをセットで使う
筆者はM108Sを他のエフェクターの補助的な役割で使っています。
①歪み系の補正
②オートワウとセット
③ブースター的な使い方
④指弾きからスラップに変わる場合
①歪み系の補正
歪み系エフェクターの”音やせ”をカバーする使い方です。
”MXRの歪みエフェクター”をイコライザーで補正してみます♪
↓

[ポイント]
・歪みエフェクターにない帯域を上げる
・ボヤけそうなところは下げる
・アタックを強調

必ずイコライザーをセットで使うようにしてるね♪
音がグッと前に出る!
②オートワウとセット
オートワウを使ったときも音がやせます。
そこをカバーするイコライジングをしてみましょう♪
仕様エフェクターは”エレクトロハーモニクスのBASSBALLS”です。
↓


[ポイント]
・ワウ系は中低域が落ちる
・中低域を持ち上げる
・高音が痛い時は2Kや4Kを下げることもあり

つなぐ順番は必ずワウが先ね!
逆では意味がなくなるから注意!
③ブースター的な使い方
バッキングとソロで使い分けるという方法もあります。
”ブースター的な使い方”ですね♪
[ポイント]
・バッキング時はOFF
・ソロでON

[音源♪]
①イコライザーなし
②特定の帯域を上げる使い方
③音量を底上げする使い方


ソロが終わればOFFにしてバッキングに戻る♪
④指弾きからスラップに変わる場合
奏法が変わったときの音色の決め方です。
”指弾き→スラップ”を想定してみます。

[ポイント]
・指弾きはOFF
・スラップでON
・中低域と高音域を上げる”ドンシャリ”

スラップは指弾きに比べ音量が少し上がるから、GAINかボリュームを下げても良いよ。
使い方はいろいろですね!
お好みに合わせてセッティングしてみてください♪
MXR10バンドEQをバンドアンサンブルで使う
バンドサウンドに合わせるとどんな感じで混ぜるでしょうか?
ジャンルごとにセッティングをして合わせてみましょう!
[演奏ジャンル]
①ポップス系
②バラード系
③ロック系
④ファンク系
⑤J-POP系
⑥フュージョン系
⑦ヒップホップ系
①ポップス系
●ジャンル:ポップス
●音色:太い音, 丸い音
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:ギター, ピアノ, ドラム


125Hzはバンドの底上げに最適♪
②バラード系
●ジャンル:バラード
●音色:丸い音
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:ギター, エレクトリックピアノ, ストリングス


バラードでもベースのトーンをしぼって演奏してもOKだね♪
③ロック系
●ジャンル:ロック
●音色:硬い音, 歪み系
●奏法:ピック弾き
●バンドサウンド:ギター, ドラム, オルガン
●使用エフェクター:サンズアンプ
※エフェクターのイコライザーはフラットのセッティング


サンズアンプのイコライザーは、
・中域が500Hzか1Hz
・低域が40Hzか80Hz
この足りないとこを上げた設定だね♪
④ファンク系
●ジャンル:ファンク
●音色:音抜けの良い音
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:ギター, ドラム, ブラスセクション, シンセ


ベースの芯の部分が出てる♪
500Hzが抜けていい感じ♪
⑤J-POP
●ジャンル:4つ打ちダンスビート
●音色:硬い音, 歪み系
●奏法:指弾き〜スラップ
●バンドサウンド:ギター, ピアノ, シンセ, エレクトリックドラム
※曲中で”指弾きからスラップに切り替えて”演奏♪


指弾きからスラップになっても低音が残って、プルが痛くないようにセッティングしたよ♪
⑥フュージョン系
●ジャンル:フュージョン
●音色:ドンシャリ
●奏法:スラップ
●バンドサウンド:ギター, ピアノ, ドラム


王道のドンシャリサウンドだね♪
フュージョンバンドのカシオペア風の音かな♪
⑦ヒップホップ系
●ジャンル:ヒップホップ
●音色:太い音, 高音域カット, 歪み
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:シンセ, ドラム


極端なセッティングだけど、角が取れて中音域が持ち上がった音がよく合うね♪
MXR M108S 10band EQの使い方とセッティング~まとめ~
ということで「MXR M108S 10band EQ」の紹介でした!
できないセッティングはないくらい充実したイコライザーでしたね♪
一時期、このMXRイコライザーだけで演奏現場に行ってたこともあります。
[10バンドEQ]
・125Hz, 250Hzがあるのは熱い!
・500Hzのプッシュで
・1Kと2Kはアタックのキモ
・両サイドは下げる方向で考える
[使い方]
・アンプにない帯域の補正
・奏法ごとの音色切り替え
・エフェクターの補正
・ベースソロのブースター
[音作り]
音作りはアンプのサウンドやベースのタイプ(ピックアップ)も関係してくるので、絶対この設定が太い音になる」とは言い切れないです。
例えば、スタジオやライブハウスで置かれているハートキーアンプとアンペグのアンプは全くキャラクターが違う音がします。
この2つのアンプが同じセッティングになるはずはないですよね?
ただ、ベースの欲しい帯域は大体決まっているので、そこを補正できるのがこのMXR 10バンドEQ!
なんでもできちゃう優れものイコライザーなので、これからもずっと使い続けていきます。
ってことで「M108Sは万能イコライザーだね〜♪」
どんなアンプでも、
どんなベースでも、
どんな弾き方でも、
どんなエフェクターでも、
なんでも来い!
「足りないところは俺に任せろ!」
by MXR 10band EQ
また会おう♪
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