ベース始めた頃はパッシブベースとアクティブベースの違いがぜんぜん分からなかったなぁ。。
今日はその違いを解説しましょうね〜♪
「自分のベースは、パッシブタイプかアクティブタイプか、どっち?」
ということで、今回は「パッシブベース」と「アクティブベース」について解説します。
「言葉は聞いたことあるけど、違いがよく分からない」という方のために
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超簡単にいうと→「 電池を使っているか?使っていないか?」
です。
って、、それだけ?では物足りないので…(笑)
もう少しだけ詳しく解説していきますね!
【今回のポイント】
・パッシブベースとアクティブベースの違い
・パッシブ&アクティブの演奏音源♪→演奏音源へスキップ♪
・メリット&デメリット
・おすすめアーティスト&参考音源
ベースを選ぶとき「パッシブにするか?アクティブにするか?」迷っている方の参考になれば幸いです!
演奏音源もあるので、音の違いを聴きながら読み進めてくださいね!
それでは今日も行ってらっしゃい♪
パッシブベースとアクティブベースの見分け方・違い
いまいち、どんな違いがあるか分からないのが「パッシブベース」と「アクティブベース」。
実は、見た目では違いがあまり分からないんだよね。。
大きな違いは内部の構造ですね〜♪
①パッシブベースの特徴
②パッシブベースの構造
③アクティブベースの特徴
④アクティブベースの構造
①パッシブベースの特徴
英語で「パッシブ(passive)」は「受動性の」「消極的な」という意味。
(音が消極的という意味ではない)
世界で初めて作られたベースはこの「パッシブタイプ」(フェンダー製)。
定番のジャズベースやプレシジョンベースはこのタイプと思ってOKです!
僕が最初に使ったベースはパッシブベースだったね。
その当時は違いが分からなかったけど。。
[パッシブベースの特徴]
・ツマミの数が少ない(2つor3つ)
・乾いた感じの音
・ザラザラ感がある音
・外部からのノイズに弱い
・電池を使わない
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ツマミの数はプレベタイプとジャズベタイプで異なります。
「ツマミの種類」は、
・ボリューム
・トーンコントロール
が基本。
・ジャズベースの解説はコチラ→ジャズベースについて
・プレシジョンベースの解説はコチラ→プレシジョンベースについて
②パッシブベースの構造
基本的なパーツなどは「パッシブ」も「アクティブ」も同じですが、中の回路に違いがあります。
※関連記事→エレキベースの各パーツについて解説
[パッシブベースの構造]
①弦の振動をピックアップで拾って
②直接アンプに送る(シールド経由)
この構造を「パッシブ回路」「パッシブサーキット」と言います。
パッシブ回路は、弦の振動を素直にアンプへ送る感じですね〜♪
③アクティブベースの特徴
英語で「アクティブ(active)」は「能動的」「積極的」「活発」
[アクティブベースの特徴]
・ツマミの数が多い(4つor5つ)
・イコライザーで音作りができる
・ギラギラしたトーンの音
・内蔵のプリアンプの違いで音の個性が出る
・外部からのノイズに強い
・9ボルト電池を使う(電池が切れると音が出ない)
アクティブタイプの中を見ると”9V電池”と”プリアンプ”が入っています。
9ボルト電池でベース内部の”プリアンプ”が駆動する仕組みです。
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電池の数は1つタイプ(9v)と2つタイプ(18v)がありますね〜♪
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裏面カバーの中に、小さなチップみたいな”プリアンプ”があって、各ツマミやピックアップにつながっている♪
④アクティブベースの構造
[アクティブベースの構造]
①弦の振動をピックアップで拾って
②”ベース内部のプリアンプ”を通って
③アンプに送る(シールド経由)
※この構造を「アクティブ回路」「アクティブサーキット」と言う。
スイッチでアクティブ回路をパッシブ回路に切り替えできるモデルもあります。
[パッシブをアクティブに改造できる]
パッシブタイプでも改造してアクティブタイプにすることもできるよ!
中の回路にプリアンプを埋め込むんだ!
[ペダル型プリアンプ]
ベース本体は加工せずに、ペダル型のプリアンプをつなぐやり方もある♪
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ペダル型のプリアンプは各メーカーから数多く販売されています。
筆者も奏法により2種類使い分けたり、楽器ごとに相性の良いモデルを使っています♪
次に、アクティブの特徴である「プリアンプ」についても解説しておきましょうね〜♪
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アクティブベースの内蔵プリアンプ&イコライザー機能
この項では、
①アクティブタイプの「プリアンプ」と「イコライザー」について解説
②アクティブベースの「コントロール部分」をチェック♪
①プリアンプとイコライザーについて
【プリアンプとは?】
ピックアップから送られてきたハイインピーダンスの信号をローインピーダンスに変換してノイズが少なくパワーのある音を出す装置。
ついでにイコライザー機能もついてたりするのよね〜♪
「ってわかんね〜よ!!」
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ってなるので、、
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簡単にいうと、
プリアンプは、
「イコライザー機能がついて、音がパワーアップする機械」
という認識で良いと思います。
なので「イコライザーが付いたベース」=「アクティブベース」ですね。
[補足:イコライザーとは?]
・音の「高音域」「中音域」「低音域」を上げたり下げたりするもの。
アクティブベースには、このイコライザーが付いてるので音の調整ができるんですね〜♪
※関連記事→イコライザーの使い方・おすすめ紹介♪
スタジオの大型アンプや小型アンプにもプリアンプやイコライザーは内蔵されています。
②アクティブタイプのコントロール部分
コントロール部分はモデルによって違いがあります。
ツマミの種類は、
・ボリューム(x1or x2)
・バランサー
・BASS(ベース)/低音域
・TREBLE(トレブル)/高音域
・MIDDLE(ミドル)/中音域
ツマミの数に違いがあるから確認しよう。
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見た目ではどれがイコライザーか分からないので、弾きながらツマミを回して確認しましょう!
「MIDDLE」のツマミがないタイプもありますね〜♪
ボリュームが1つの場合はバランサーでピックアップをセレクトします〜♪
イコライザーについて詳しくはコチラ→イコライザーについて解説♪
ツマミの他に「音の周波数を選べるスイッチ」が付いているモデルもあります。
だいたい、MIDDLE(中音域)の周波数を変えるスイッチがついてるよ!
中音域の周波数を”ミドル・フリーケンシー(middle frequency)”と言う。
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写真の右側のモデルにはもう1つスイッチがついてますが、
アクティブとパッシブの切り替えスイッチですね〜♪
パッシブベースとアクティブベースの音
では、それぞれの音を聴いてみましょう♪
もちろんベースのタイプや「ピックアップ、弦、シールド、アンプ」によっても音の違いは出るので、「アクティブはこの音!」みたいな定義はないです。
参考までに聴いていただければと思います。
①パッシブ/アクティブ~指弾き音源♪~
②パッシブ/アクティブ~ピック弾き音源♪~
③パッシブ/アクティブ~スラップ音源♪~
↓
①パッシブ/アクティブ~指弾き音源♪~
[使用ベース]
●パッシブベース:フェンダー/ジャズベース
●アクティブベース:STR-Guitars/LS-548
※内蔵プリアンプは”アギュラー製のOBP-3”
[指弾き特徴♪]
・枯れた感じのニュアンスがパッシブ
・芯の太い部分が出るのがアクティブ
②パッシブ/アクティブ~ピック弾き音源♪~
[使用ベース]
●パッシブベース:YAMAHA/ BB234
●アクティブベース:G&L/ L2500
※内蔵プリアンプは
[ピック弾き特徴♪]
・アタックが素直に出る感じがパッシブ
・アタックが”ガリッ”とした感じがアクティブ
ニュアンスが伝われば幸い(笑)
③パッシブ/アクティブ~スラップ音源♪~
[使用ベース]
●パッシブベース:フェンダー/ジャズベース
●アクティブベース:アトリエZ/ジャズベース
※内蔵プリアンプは”バルトリーニ製のX-TCT”
[スラップの特徴♪]
・パッシブは”イナタイ”(ぺコーンって感じの音)
・アクティブはプルがクッキリ(ディーンって感じの音)
アクティブのイコライザーのかかり具合をチェック
筆者がアクティブを使うときは「イコライザーがどのくらいかかるか?」を確認します。
アンプとの相性もあるのでスタジオなどでは毎回チェックすることが大事ですね〜♪
【BASS(ベース)/低音域のチェック】
・BASSのツマミをフルレンジで上げたり下げたりします。
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ボワ〜ンと低音が膨らんだ感じになりますね♪
【TREBLE(トレブル)/高音域のチェック】
・TREBLEのツマミを「真ん中→MAX→ゼロ」の順で上げ下げ
・スラップのプルが一番わかりやすい
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・トレブルを上げるとベキベキ、ピキピキ♪(音がくっきり)
・トレブルを下げるとポコポコ、モワモワ♪(音がこもる)
上げ下げして、曲になじむところやグッと持ち上げたいところを探そう!
「イコライザーのセッティングに正解はない」です。
バンドサウンドを良くするために行うので、試行錯誤してベストなポイントを見つけることが大事になります♪
パッシブベースとアクティブベースの使用アーティスト&参考音源♪
さらにパッシブとアクティブの音を聴きたいときは、以下のアーティストを参考にしてくださいね〜♪
↓
パッシブベース使用アーティスト
【パッシブベース/参考音源♪】
・ジェームスジェマーソン/ワッツゴーイングオン(Marvin Gaye)
・ジャコパストリアス/チキン
・ロッコプレステア/ワットイズヒップ(Tower of Power)
・マイクダーント/SHE(GREEN DAY)
・ポールマッカートニー/Beatles全曲
・ハマオカモト/SUN(星野源)
・亀田誠治/透明人間(東京事変)
・武田祐介/おしゃかしゃま(RADWINPS)
・JIRO/Winter again(GLAY)
・直井由文/天体観測(BUNP OF CHIKEN)
と言っても最近のアーティストはプリアンプを通してるんだけどね、、、
だから”アクティブっぽく”なるわけ。
※パッシブベースを使用するアーティストは「サンズアンプ」という外付けのプリアンプを使用していることもあります
アクティブベース使用アーティスト
【アクティブベース/参考音源♪】
・マーカスミラー/ランフォーカバー-Live-
・ヴィクターウッテン/You can’t hold no groove-Live-
・リチャードボナ/Bass solo-Live-
・アンドリューグーシェ/Ain’t Nobody-Live ver.-(Chaka Khan)
・フリー/Can’t Stop-Live-(Red Hot Chili Peppers)
・トニーグレイ/Bass solo-Live-(上原ひろみ)
・タルウィルケンフェルド/Bass solo(from Jeff Beck Live)
・日野賢二&ネイザンイースト/Midnight Jam
・櫻井哲夫/BRAIN STORM-Live-
・成瀬義博/Bass solo(Casiopea Live)
・寺沢功一/Butter-Fly〜strong version〜(和田光司)
↑
スラップのバキバキサウンドとか、指弾きでもミドルやローがよく抜けたサウンドなんかはアクティブの特徴♪
紹介したアーティストはコチラの記事でも紹介♪
↓
・日本のロックベーシスト
・世界のベーシスト
・世界の女性ベーシスト
・ジャズフュージョン系ベーシスト
パッシブベースとアクティブベースのメリット&デメリット
パッシブとアクティブには、それぞれメリットとデメリットがあるので覚えておきたいですね。
①パッシブタイプのメリット&デメリット
②アクティブタイプのメリット&デメリット
③アクティブタイプの注意点
①パッシブタイプのメリット&デメリット
【メリット】
・音の細かいニュアンスが出しやすい
(活かすも殺すもアナタの指にかかっている)
・電池を使わないので、交換の必要がない
(ライブ中に電池切れがない)
・加工された「アクティブくささ」がない自然な音
【デメリット】
・構造上、ノイズが出やすい
(ジーーーって音です。ノイズを減らすバッファーという機材もある)
・出力が小さいためアンサンブルによっては、音が埋もれやす
(アンプのセッティングや外付けプリアンプ/歪みエフェクターでカバーできる)
②アクティブタイプのメリット&デメリット
【メリット】
・ノイズが少ない
・プリアンプ(イコライザー)で細かな音作りができる
・プリアンプの種類でいろんな個性が出せる
・エフェクターを多くつないでも音が劣化しない
【デメリット】
・電池が切れると音が出なくる
(使う頻度によりますが、ライブ前に交換することをオススメします)
・加工されて「アクティブっぽい音が嫌」って人もいる
・ピッキングの細かいニュアンスが出しにくい
(「音の粒が整っている」とも言う)
僕はアクティブをメインで使ってるね!
レコーディングでは、曲調が昔風の曲だとパッシブベースで録音することもある。
演奏する曲やバンドのジャンルでなどで、ベースを変えるのも良いですね〜♪
③アクティブタイプの注意!
アクティブタイプには注意点がいくつかあります。
[その1]
「シールドをさした状態で電池が消耗していく」
使わない時はシールドを本体から抜いておきましょう!
シールドの差しっぱなしは、すぐに電池が切れるよ!
9v電池500円がすぐなくなるのは痛いね。。
[その2]
ライブ中に電池が切れる。。
ライブ中の電池切れは何度かある。。
不安なときはライブ前に変えておこう!
※筆者は9ボルト電池をまとめ買いして言います(40個ほど、、)
「PROCELL」や「CLASSIC PRO」のアルカリ電池がオススメです!(マンガン電池は寿命が短い)
↓
[その3]
プリアンプのイコライザーは上げすぎない
「イコライザーは、必要な音域を上げるor下げるもの」
(ボリュームを上げるため使っている人がいます←まぁそれもありかな。。)
イコライザーの使い方は、
・低音が足りないと感じたときに、BASS(低音域)orMIDDLE(中音域)を上げる
・低音が出過ぎたらBASS(低音域)を下げる
・こもった音がいい場合、TREBLE(高音域)を下げる
など。
何もしない状態で音がいい場合は、フラット(ツマミは動かさないこと)がベストです!
パッシブベースとアクティブベースについて〜まとめ〜
今回は「パッシブベース」と「アクティブベース」について解説しました。
この2つの違いは「電池を使うか?使わないか?」「ベース本体にイコライザーがついているか?ついていないか?」
最初はこの違いがわかっていたら良いと思います。
音の違いは、弾きながら知っていくものなので、今は分からなくても大丈夫です!
「パッシブベース」は、
・音のニュアンスを素直に出したい
・ナチュラルなサウンド
・電池の減りを気にしたくない
という方ににオススメ!
「アクティブベース」は、
・細かい音作りをしたい
・ギラギラ目立つ音
・ノイズの少ない音
という方にオススメ!
「アクティブの注意する点」は、
・シールドのさしっぱなし
・イコライザーの上げすぎ
・電池切れ
に注意ですね!
9ボルト電池はアクティブを使う限り必要になるので、まとめ買いしておきましょう!
最後に結論!
結局「どちらも最高のベースです!」
ってことで、「パッシブもアクティブもいいで〜♪」
「赤で止まる、青ですすむ」
パッシブ。
「赤を青にできる」
アクティブ。
どう反応するか、どうやって進みやすくするか、
都合よく生きればいいさ。
また会おう♪
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