たくさんのエフェクターへの電源供給は「パワーサプライ」が必要!
電源はエフェクトの音に影響したり、ノイズにも影響するからしっかりしたものを選びたいね♪
「エフェクターへ電源を供給する方法は主に3つ」
・電池(9ボルト/単三電池など)
・ACアダプター
・パワーサプライ
[電池]
ノイズが一番抑えられるというメリットがありますが「ライブの途中で電池が切れる、、」なんて不安要素があります。
※筆者は経験済み(笑)
[ACアダプター]
ACアダプターの場合、例えば5つのエフェクターを5つのアダプターで電源供給するのは、、ちょっと大変(コンセントの数などの問題)
※ACアダプターのみで電源供給するアーティストもいます。
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こんなとき、パワーサプライがあればたくさんのエフェクターに安定して電源を送ることができます♪
【この記事はこんな人におすすめ♪】
・使用エフェクターが増えてきた
・電源供給の仕方が分からない
・パワーサプライのおすすめは?
・アイソレート式って何?
・記事の前半でパワーサプライについて解説
・記事の後半でおすすめパワーサプライの紹介♪
※今すぐおすすめをみたいときはこちら→おすすめのパワーサプライへスキップ♪
それでは今日も行ってらっしゃい♪
パワーサプライとは?/使い方・つなぎ方
まずは「パワーサプライ」って何?からスタート!
①パワーサプライとは?
②使い方とつなぎ方は?
③ポート数(出力端子)
④サイズ
①パワーサプライとは?
[パワーサプライ(power supply)]
複数のエフェクターに電源を送ることができる装置
※power supply=電力供給、電源供給
DCケーブルを使ってエフェクターに電源を送るんだ♪
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「パワーサプライとDCケーブルがセット」でエフェクターを駆動させることができます。
②パワーサプライの使い方とつなぎ方
エフェクターには”DC IN”というDCケーブルをさす端子があります。
「DC INとパワーサプライのポートにつながれたDCケーブルを接続」します。
これで電源が供給できるわけですね♪
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ケーブの長さはエフェクターまでの距離で適切なものを選びたいね!
15cm,30cm,45cm,60cmくらいまであるよ。
※DCケーブルとパッチケーブルの購入を間違える方がいるそうなのでご注意を!
※基本はエフェクターボーの上に配置(すのこ型ボードは裏面に配置)
③ポート数(出力端子)とサイズ
エフェクターが増えてくると使うポート数(出力端子)も増えます。
・少ないモデル:4〜5ポート
・多いモデル:8〜12ポート
・ACアダプターの端子がついたモデルもある
筆者は”8ポートあるパワーサプライ”を使用してボードを組んでいます。
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写真にあるエフェクターはチューナーを合わせて6つですが、念のためポート数に余裕のあるモデルを選んでいます。
おそらくエフェクターの数はこの先もっとふえるだろうね(笑)
④サイズ
ポート数が増えるとサイズも大きくなります。
8ポートのモデルで横幅が約15cm~20cm(スマホ+1~2cmくらい)
12ポートやコンセント付きになると横幅は25cm(ティッシュケースくらい)とかなり大きいサイズになります。
「エフェクターボードに入るか?」ってことも考えて選ばないとダメだね!
ちなみに筆者は今、「12ポート+コンセント付きのモデル」を探しています(笑)
※エフェクターボードのおすすめはこちらの記事で→エフェクターボードのおすすめ紹介♪
パワーサプライのアイソレートとは?
専門的な話になりますが「パワーサプライの電源の元になる部分」についてです。
ちょっと難しいけど、パワーサプライを選ぶ基準になる知識だよ♪
①アイソレート式(独立型)or非アイソレート式
②アイソレート式がおすすめ♪
①アイソレート(フルアイソレート)
パワーサプライの役目は、コンセントから送られた電流を各エフェクターに分配することです。
その電源の元(以下:グランド)になる部分が「独立しているか?そうでないか?」ということが重要になってきます。
[アイソレート]
グランドが独立されたものを「アイソレート式」といい、全てのポートがアイソレートされたものを「フルアイソレート式」といいます。
パワーサプライの説明に「各ポートがアイソレートされている」「端子が独立している」みたいに書かれているよ♪
[非アイソレート式]
逆にグランドが独立されていないタイプもあります。
これは共通のグランドを使用したパワーサプライです。
※パーツを減らして設計できるので価格が安いモデルが多い
パワーサプライ内部で線がつながっているってことね!
※非アイソレートは手に入りやすい反面デメリットもあります。
次のチャプターで解説します。
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②アイソレート式がおすすめ♪
筆者のおすすめはアイソレート式のパワーサプライです!
現在使用するモデルもアイソレート式で「ノイズの心配」がなく使うことができます♪
【ノイズについて】
非アイソレート式を使用する場合:デジタルエフェクターとアナログエフェクターを同時につなぐと、デジタルノイズがグランドを通ってアナログエフェクターに影響してしまう。
その他、配線の仕方によっては、グランドループというノイズ発生の原因にもなる。
アイソレート式を使用すると:電源が独立されているので他のエフェクターにノイズが乗ることはない。
ノイズ対策はしっかりしないと、エフェクトをオンにした時にガッカリするからね。。
ノイズの原因を探るために配線をやり直す手間ができる。
※非アイソレート式でも、ノイズ除去の回路を組み込んでいるモデルもあり、エフェクターの配線を工夫すればノイズを抑えることは可能です。
ここまでがパワーサプライの解説でした!
「いろいろ総合するとアイソレート式がいいかな?」と思います♪
パワーサプライ/エフェクター用のおすすめ〜ギター&ベースで使えるモデル〜
それでは「おすすめのパワーサプライ」を紹介し行きます。
【チェックポイント】
・アイソレート式or非アイソレート式
・信頼あるメーカー
・ポート数
・サイズ
筆者調べですが、参考までにプロが使用するメーカーを紹介します。
・フリーザトーン
・VOODOO LAB
・CAJ(カスタムオーディオジャパン)
・EX pro
・Providence
※リサーチはこちらを参考にしました♪
↓
・エフェクトボードファイルベーシスト編
・ギタリストのペダルボー道
VITAL AUDIO(バイタルオーディオ)/ POWER CARRIER シリーズ
業界売り上げNo.1♪(筆者も愛用)
「VITAL AUDIO(バイタルオーディオ)/ POWER CARRIER VA-08 MKII」
[仕様]
●フルアイソレート
●ポート数:8ポート
ポート1~6:9V 500mA(最大)
ポート7~8:9V/ 12V/ 18V 電圧可変 800mA(最大)
●サイズ:14cm(よこ) x7cm(たて) x3cm(高さ)
●重量:238g
●価格:13,800円〜
【おすすめポイント】
・フルアイソレートのベストセラー!
・AポートとBポートは9v12v18vの電圧可変が可能
・ショート保護回路で安全に使用できる
・手頃なサイズ感でボードを組みやすい
筆者は18vのエフェクターを使用するので”可変式ポート”は重宝しています!
ポート数、アイソレート、価格、全部おすすめ!
「8ポートも使わない」って方には、5ポートモデルもおすすめ♪
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「VITAL AUDIO(バイタルオーディオ)/ POWER CARRIER VA-05 MkII」
ポート数以外は同じ使用です♪
[主な仕様]
●フルアイソレート
●ポート数:5ポート
ポート1~3:9V 300mA
ポート4~5:9V 500mA/ 12V 375mA/ 18V 250mA(可変式)
●サイズ:11.1cm(よこ) x6cm(たて) x2.1cm(高さ)
●重量:134g
●価格:10,000円〜
FREE THE TONE(フリーザトーン)/ PTシリーズ
多くのプロのエフェクトボードに組まれるパワーサプライ!
「FREE THE TONE(フリーザトーン)/ PT-3D」
[仕様]
●アイソレート端子(500mA)x2,
●ローノイズ・スタンダード出力端子(100mA)x6
●ポート数:8ポート
●サイズ:12cm(よこ) x5.5cm(たて) x3.5cm(高さ)
●重量:190g
●価格:25,000円〜
【おすすめポイント】
・プロアーティストの使用者多数!
・2段階のノイズフィルターで大幅にノイズレベルを低減
・出力電圧が約9.5Vに設定され、新品のバッテリーを使用した状態を再現
・ショート保護回路装備
フリーザトーンはかなり人気だよね!
電気系の分野は業界トップ!
ローノイズスタンダード端子はアイソレートされていないよ!
エフェクターをつないでノイズが出るようなら、
・ACアダプターを使って供給する
・デジタル系とアナログ系を一緒につながない
・配線を考える
など対策が必要!
プロ仕様に近づくためにはフリーザトーン♪
AC100mAのアダプター端子を3つ接続できるモデルもあります!
「FREE THE TONE(フリーザトーン)/ PT-5D」
[主な仕様]
●アイソレート端子(500mA)x2
●ローノイズ・スタンダード出力端子(100mA)x6
●ポート数:8ポート
●サイズ:25.6m(よこ)x5.5cm(たて) x3.7cm(高さ)
●重量:約485g
●価格:30,800円〜
【チェックポイント】
・主な仕様はPT-3Dと同じ
・違いは3つのACアダプターの出力端子
・本体サイズはPT-3Dの約2倍
・ローノイズスタンダード出力端子は非アイソレート
ポート数は同じで、3つのACアダプター端子を追加したモデルです。
僕はこのモデルを所有しているけど、まだボードに組み込んでないんだ(笑)
VOODOO LAB(ブードゥーラブ)/ PEDAL POWER シリーズ
こちらもプロ使用者多数のモデル!
「VOODOO LAB(ブードゥーラブ)/ PEDAL POWER 2PLUS」
[仕様]
●フルアイソレート
●ポート数:8ポート
●サイズ:15.2cm(よこ) x8.6cm(たて) x4.4cm(高さ)
●重量:910g
●価格:30,000円〜
【おすすめポイント】
・ショート保護回路搭載
・ポート1~4:100mA, 裏面スイッチで9vと12vの切り替え可能
・ポート5と6:250mA, 裏面スイッチで9vと12vの切り替え可能
・ポート7と8:100mA, SAG機能が使える
※SAG機能とは、ツマミの調整で9vから4vまで電圧を変更できる機能
SAG機能は、あえて電圧を下げることで歪み系などのうまみが出るらしい♪
ディレイやコーラスに使うと電圧が足りなくなるから使用禁止だよ!
PEDAL POWERの5ポートモデルもあります!
「VOODOO LAB(ブードゥーラブ)/ PEDAL POWER ISO-5」
【主な仕様】
●フルアイソレート
●ポート数:5ポート
9Vポート:100mA x3
9V/12Vポート:400mA x1, 9Vか12Vの選択が可能(同時使用禁止!)
18Vポート:100mA x1
●サイズ:12.4cm(よこ) x8.6cm(たて) x4.4cm(高さ)
●重量:560g
●価格:19,800円
400mAの9v12vが並んでいるポートは同時使用できないから注意!
CUSTOM AUDIO JAPAN(カスタムオーディオジャパン)/ DC/DC Station II
スリムな筐体でボード内の場所を取らないモデル!
「CUSTOM AUDIO JAPAN(カスタムオーディオジャパン)/ DC/DC Station II」
[仕様]
●フルアイソレート
●ポート数:8ポート
9vポート:150mA x6
9vポート:500mA x2
●サイズ:19.7cm(よこ) x3.4cm(たて) x2.7cm(高さ)
●重量:210g
●価格:14,200円〜
【おすすめポイント】
・電源供給をモニターできるデジタルボルテージメーター搭載
・前のモデルから供給電流が150mAにアップ!
・ダブラーケーブルで9vポート2つを合わせて18vに変換可能
・スリムで場所を取らない
エフェクターが増えてボード内が狭くなってきたら、細身のパワーサプライが役立つんだよ♪
Fender(フェンダー)/ Engine Room LVL8 Power Supply
フェンダーからは
「FENDER(フェンダー)/ Engine Room LVL8 Power Supply」
[仕様]
●フルアイソレート
●ポート数:8ポート
9vポート:500mA x6
9v/12v/18vポート(可変式):500mA x2
●サイズ:24.4cm(よこ) x9.1cm(たて) x4.2cm(高さ)
●重量:705g
●価格:19,800円〜
※各サイトに掲載されているサイズが実際と違っているので注意してください
【おすすめポイント】
・9v~18vの可変式ポートが便利♪
・電圧が9vで安定する
・他のモデルと接続しポートの増設が可能(デイジーチェーン接続)
・8ポートモデルの中では大きいサイズ
バイタルオーディオと同じようなスペックだけど、電圧はフェンダーの方が高いみたいだね!
K.E.S(ケーイーエス)/ KIP-V.A.C.9
”#圧強め”が売りの可変電圧式パワーサプライ!
「K.E.S(ケーイーエス)/ KIP-V.A.C.9」
[仕様]
●フルアイソレート
●ポート数:8ポート
ポート1-6:9.4V, 500mA
ポート7-9:6.5V〜18Vに電圧可変, 500mA
●サイズ:18cm(よこ) x36cm(たて) x3.5cm(高さ)
●重量:315g
●価格:21,800円〜
【おすすめポイント】
・9.4v~9.8vの電圧を確保(これが”圧強め”)
・ポート7~9はツマミで電圧を6.5v~18vまで可変できる
・RINKOUT端子から他のモデルを接続してポート数を増設可能
・吸気口と放熱ファンにより熱損失を減らし電力効率UP!
アンペアの高いプリアンプとかエフェクターを使っても、パワーダウンの心配がないね!
Providence(プロヴィデンス)/ Provolt9 PV-9
最後に紹介するのはアイソレートされていないモデルですがアーティストの使用が多いモデルです(筆者も使用!)
「Providence(プロヴィデンス)/ Provolt9 PV-9」
※プロヴィデンスのシールドもプロの愛用者が多数います。
[仕様]
●非アイソレート
●ポート数:6ポート(9v 100mA)
●サイズ:11.5cm(よこ) x6.4cm(たて) x3.2cm(高さ)
●重量:180g
●価格:10,500円〜
【おすすめポイント】
・オートボルテージコントローラー機能で安定した電源供給
・ダブルフィルタリング機能で高音質
・ノイズを抑えるスターグランド配線
・ショート保護機能搭載
・小さいのでエフェクターボードのスペースを取らない
[注意]
アンペアの高いエフェクターは駆動できない場合がある
その場合は別のモデルか専用アダプターが必要
アイソレートでなくても、このモデルは内部の配線や特殊な機能でノイズ対策をしているんだね♪
僕は、使用するエフェクターが少ない時にこれを持っていくよ!
小さくて持ち運びが楽♪
筆者のエフェクターボードにはこんな感じで組んでいます♪
↓
以上、おすすめパワーサプライでした〜♪
お気に入りはありましたでしょうか?
パワーサプライエフェクター用のおすすめ〜まとめ〜
ということで「パワーサプライのおすすめ紹介」でした!
エレキを扱う上で、電源は超重要なファクターになります。
弱っちい電源では弱っちい音になるのは当たり前。
なので、しっかりしたモデルを使うことをおすすめします。
さらに、アイソレートされたパワーサプライでノイズの心配もなくなりますね!
「自宅で使うだけ」なら、
安くても(1万円以下)十分使えるモデルはあります。
ただ「ライブやレコーディング」となると、ノイズはかなり嫌がられる要因です。
安価なものは後悔しかない、と思います。
筆者はバイタルオーディオを愛用していますが、今回紹介したメーカーはどれもプロの現場で使用されるモデルばかりです。
どれを選んでも、ハズレはないので、
・必要ポート数
・好きなメーカー
・見た目
で選んで問題なしです♪
筆者は余裕があれば全部使いたいです!
この先、もっと大きいエフェクトボードを組む予定なので、そうなると8ポートでは足りません。。(笑)
「何をゲットしようかな〜」って今から考えてます。
ACアダプターを接続できるモデルもいいんだよな〜
ん〜、どうすればいい。。
ってことで「パワーサプライはアイソレートやで〜♪」
昔、
5個のエフェクターを
安物のパワーサプライで繋いだことがある。
5個目のエフェクターは音が鳴らなかった。。
電力不足、、
楽器屋の店員さんに、
「安物はやめときや〜」
と言われた。
やめといてよかった。
また会おう♪
またね♪
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