English article here→How to use SANS AMP

”サンズアンプ”はベースの音作りになくてはならないエフェクター!

多くのベースシストに長年使われるモデルだよね♪
今回は「サンズアンプの使い方とセッティング例」を試奏音源で紹介します!
筆者が長年使っているエフェクターです♪
以前は旧型のモデルを使用していましたが、現在は新しいモデルを使用しています。
【今回のポイント】
・サンズアンプの使い方
・ツマミの効き具合/歪み方
・セッティング例
・バンドアンサンブルで使う
・試奏音源♪
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タイトル | 内容 |
---|---|
サンズアンプの機能 | 機能/コントロール/接続端子 |
サンズアンプの使い方音作り ~試奏音源♪~ | 音色/歪み/プリアンプとして使う |
サンズアンプをdiとして使う | ダイレクトボックスとして使用 レコーディングで使用 |
サンズアンプが好きか嫌いか? | 音は好き?嫌い? |
サンズアンプ使用アーティスト | 有名アーティストが多数使用 |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
サンズアンプベースドライバーV2の使い方~機能/コントロール~
まずはサンズアンプを使えるように、各機能をチェックしていきましょう。
①機能/仕様
②コントロール/接続端子
③イコライザーの効き具合
④歪み方をチェック
①機能/仕様
サンズアンプってどんなエフェクター?

[機能]
・旧型が進化したバージョン2
・MIDのツマミが追加された
・MIDとBASSの周波数を選択可能
・ナチュラルつな歪みが特徴
・アーティストが多数使用するロングセラーモデル
・音質補正のプリアンプとしても使える
[仕様]
●サイズ:たて9.5cm×よこ12cm×高さ5cm
●重量:約450g
●電源:9V電池/9VDC
●価格:38,000円〜
※価格は変動します

音に信頼があり愛用者多数のエフェクターだね♪
②コントロール/接続端子

[コントロール]
①LEVEL(レベル):ボリュームの調整
②BLEND(ブレンド):エフェクトの音と原音のバランスを調整
③TREBLE(トレブル):高音域を調整
④PRESENCE(プレゼンス):トレブルのさらに高音域を調整
⑤DRIVE(ドライブ):歪みの量を調整
⑥MID(ミッド):中音域を調整
⑦BASS(ベース):低音域を調整
⑧PHANTOM&GROUNDスイッチ:XLR使用時にファンタム電源でサンズに電源供給が可能
⑨1/4 Levelスイッチ:ダウンポジションで出力が+10db
⑩XLR OUT PADスイッチ:XLR OUT使用時にダウンポジションで-20db
⑪MIDシフトスイッチ:500Hzと1000Hzの周波数を選択
⑫BASSシフトスイッチ:40Hzと80Hzの周波数を選択
⑬フットスイッチ:エフェクトのON/OFF

[接続端子]
①OUTPUT:アンプへのシールドを接続
②XLR OUT:ミキサーやPAに送る
③INPUT:ベースからのシールドを接続
④PARALLEL OUT:エフェクトをかけずに出力する

・アンプにはOUTPUT
・PA(音響)にはPARALLEL OUT
みたいに2系統で音を送ることもできる♪
③イコライザーの効き具合
各ツマミを上げ下げして音の変化を聴いてみましょう♪

BASS
BASSは周波数を40Hz/80Hzの2つ選択できるので両方ともチェックします。
スイッチを押せば80Hzになります。
※ツマミを上げ下げ→アタック音
↓
※BASSのツマミを動かさない場合(12時)はスイッチでどちらを選んでも変化なし
MID
MIDも500Hz/1000Hz(1K)の選択ができるのでどちらもチェックします♪
スイッチを押せば1000Hzになります。
※ツマミを上げ下げ→アタック音
↓
※MIDのツマミを動かさない場合(12時)はスイッチでどちらを選んでも変化なし
TREBLE
TREBLEは高音域を調整するツマミです。
※ツマミを上げ下げ→アタック音
↓
PRESENCE
PRESENCEはTREBLEのさらに高音域になります。
※ツマミを上げ下げ→アタック音
↓
・BASSは補正程度が無難
・MID500Hzの効きが強烈
・MID1000Hzで軽いアタック感と音抜け
・TREBLEがジャキジャキする
・PRESENCEは上げすぎ注意
・PRESENCEをカットという方向もあり
イコライザーについて詳しくはこちら→イコライザー の使い方とセッティング♪
④歪み方をチェック~DRIVE/BLEND~
サンズアンプの特徴はナチュラルな歪みにあります。
[歪みのポイント]
”DRIVE”で歪みの量
”BLEND”で原音と歪みのバランス
2つの組み合わせで歪み方をチェックしましょう♪
”BLEND”は上げるとグッと硬い感じになり低音が張った音がします。
↓

BLENDは50%にしてDRIVEを動かしてみよう♪


BLENDをMAXにしてDRIVEを動かしていこう♪
どうなるかな?
↓
一番歪むのは「BLENDとDRIVEが100%の時」ですね。
あとはイコライザーとの組み合わせですね♪
・DRIVEは50%(12時)を超えてから効いてくる
・歪みなしで使うなら50%以下
・14時あたりがちょうど良い
・BLENDは50%~70%くらい
・100%サンズにせず原音は残したい
※歪みの量は好みで調整
サンズアンプベースドライバーV2の音作りとセッティング例
それではサンズアンプを使って音作りをしていきましょう♪
各音色をどうやって出すかに注目してチェックしてください♪
↓
①フラットの音
②太い音
③柔らかい音
④硬い音
⑤ドンシャリ
⑥抜けの良い音
⑦MXR10bandEQとセットで使う
⑧オートワウの補正
⑨バンドに合わせる
※各音色は”歪み系”と”ナチュラル系”の2種類の音作り
①フラットの音
イコライザーは動かさずにフラットの状態で音をチェックしましょう♪
BLENDは50%, DRIVEはゼロ(歪まない位置)にしておきます。


この音を基準に歪みとイコライジングをしていこう♪
↓
②太い音

[歪み系]
・BASS:80Hzをブースト
・TRBLEを軽く上げ
・DRIVE&BLEND上げめ
[クリーン系]
・BASS:80Hzをブースト
・TRBLEを軽く上げ
・DRIVE&BLEND下げ
BLENDを上げると低音も少し上がります。
このあたりのバランスも上手く使いたいですね♪
プレシジョンベースは音が太いベースタイプです
●プレシジョンベースについてはこちら→プレベの紹介・試奏音源♪
③柔らかい音

[歪み系]
・MID:500Hzをブースト
・PRESENCEカットとアタックを弱く
・DRIVE上げめ
[クリーン系]
・BASS:40Hzをブースト
・歪み系よりPRESENCEカット
・DRIVE下げ
音を丸くるするという方法には”ベース本体のトーンをしぼる”という方法もあります。
ジャズベースやプレシジョンベースに”トーン”というツマミが付いいています。
↓

ベースのセッティングとサンズアンプとアンプのセッティングで作り込んでいきましょう♪
●アンプのセッティング→アンプの使い方とセッティング♪
●ジャズベースについて→ジャズベースの紹介♪
④硬い音

ピックで弾くとより硬い音が出せます。
↓
[歪み系]
・PRESENCEをブースト
・MID1000Hzを軽く上げ
・DRIVE&BLEND上げ
[クリーン系]
・MID1000Hzをガッツリ上げ
・PRESENCEを軽く上げ
・DRIVE&BLEND下げ
MIDの1000Hzは中域というより中高域で少しアタックが強くなる帯域です。
硬い音には最適♪
●ピックのおすすめはこちら→おすすめピックと選び方を解説♪
⑤ドンシャリ
ドンシャリは高音域と低音域が目立つ音です♪
スラップサウンドを作ってみます。

[歪み系]
・BASS:80Hzをブースト
・TREBLEブースト
・MID500Hzをカット
[クリーン系]
・BASS:80Hzをブースト
・TREBLEブースト
・MID500Hzをカット
中域をカットするのがポイント!
MIDを全カットで長ドンシャリサウンドも作れます。
↓

ミクスチャー系のバンドはこんなサウンドも使います。
⑥抜けの良い音


MIDの1000Hzでも試したけど、ちょっと低音感が薄れたから500Hzにしたんだ♪
↓
↑
ビキビキした感じが強くなって、中域の膨らみは減りますね。
[歪み系]
・MID500Hzをブースト
・TREBLEで軽くアタックを出す
・DRIVE&BLEND上げ
[クリーン系]
・MID500Hzをブースト
・TREBLEで軽くアタックを出す
・BASSで若干低音域を持ち上げ
・DRIVE&BLEND上げ
クリーン系はBLENDを下げた分BASSを足した感じです。

BLENDを下げると少し低音がなくるから、BASSで足した感じ♪
⑦MXR10bandEQとセットで使う
筆者の普段の使い方を紹介。
サンズアンプにプラスして”MXRのイコライザー”で補正するという音作りです。


サンズアンプにないイコライザーの帯域がMXRにはあるんだ♪
特に”125Hzや250Hz”はありがたいところ!

↑
セッティングは忘れないようにテープに記してあります。
「250Hz/2Kをブースト、31.25Hzは少しカット」
4拍ずつON/OFFで音の変化をチェックしてみましょう♪
もちろんどっちも良いのですが、軽い補正をするなら外付けのイコライザー もありです。
筆者はこのセッティングで、指弾き,ピック弾き,スラップをやってます。

ジャズベースとプレシジョンベースでMIDのブーストを変える程度でほぼ同じセッティングでいける!
※上から順に、指弾き/ピック弾き/スラップで演奏♪
↓
MXRのイコライザーについてはこちらも記事で→MXR 10band EQの使い方とセッティング♪
⑧オートワウの補正
こちらも筆者の使い方ですが、オートワウの補正する役割で使います。
オートワウは中低域が弱くなるエフェクターなので、そこを持ち上げる目的で同時にONで使用。


オートワウだけとサンズアンプをONにした時を比べてみよう♪
↓
エフェクターをつなぐ順番はオートワウが先です。
逆だと補正できないので注意!
⑨バンドに合わせる(別記事リンク)
バンドのアンサンブルでどう混ぜるか?
ジャンルごとで音作りをどうやるか?
など、いろいろ試した記事があります。
その記事では、定番プリアンプ”MXR bass di+”との比較をしています。


サンズアンプと並んで人気モデルの”MXR bass di+”も歪み系のプリアンプ!
2つの音の違いを比べているよ♪
詳しくはこちらの記事で→サンズアンプとMXR bass diの比較音源♪
サンズアンプをdiとして使う~ライブやレコーディングに♪~
サンズアンプの使い方に”ダイレクトボックス(DI)”として使うことがあります。
ライブでダイレクトボックス(DI)として使う
[ライブで]
ライブでPA(音響)に音を送る役割をするのがダイレクトボックス(DI)です。

・XLR OUTにキャノンケーブルをつないでPAのミキサーに送る
・OUTPUTからはアンプにシールドをつなぐ
これでライブでダイレクトボックスとして使えるよ♪

ライブハウスにはDI(ダイレクトボックス)が備えられていますが、サンズアンプで音を送りたい場合はこのようにつないでもOKです。
その場合、PAさんと相談しましょう♪
レコーディングで使う
[レコーディングで]
筆者がレコーディングで使用する場合は、”OUTPUT”と”PARALLEL OUT”を同時に使用します。

・原音はPARALLEL OUT
・エフェクト音はOUTPUT
で出して、最後に混ぜるんだよ♪

PARALLEL OUTからはエフェクトがかからないクリーンな音が出ます。
この音を歪みの音とバランスをとって混ぜるわけですね♪
さらに、原音にイコライザーをかけたり、別のエフェクトをかけたりいろいろできます。
サンズアンプが好きか嫌いか?
ここまで音を聴いてみてサンズの音は気に入っていただけたでしょうか?
そんな人気モデルも好き嫌いは分かれます。
好きな理由
・ナチュラルな歪みに酔う
・バンドの中で音が生きてくる
・ってか、良い音でしょ?
・すべての奏法に合う
・基本はONで使うアーティストが多数
・有名アーティストの音に近づける

一度ハマるとこれ一択みたいになってしまうのがサンズサウンドだね♪
サンズアンプを切ると、物足りない音になる。。。
筆者は、パッシブベースを使うときは必ずONにします。
音がブリブリウネって、酔います♪
嫌いな理由
・何を弾いてもサンズの音
・そもそも歪みは必要ない
・そもそも歪みが嫌い
・サンズアンプ以外を試したい
・みんな使ってて嫌だ

「何弾いてもサンズだからね、、、」って意見は聞いたことがある。
それもそうだけど、それで良いよね♪
皆さんの意見はどうでしょうか?
そんなサンズアンプを、嫌いにならないで、、、
サンズだもの。
サンズアンプ使用アーティストが多数!
※アーティスト使用はこちらの本を参考にしました→”エフェクト・ボード・ファイル”Kinde&書籍(amazonストア)
【使用アーティスト一覧】(順不同)
・tetsuya(LAr’c~en~Ciel)→ラルクのベースライン紹介♪
・JIRO(GLAY)
・J(LUNA SEA)→自身モデルのサンズアンプを使用
・Toshiya(DIR EN GREY)
・難波章浩(Hi-STANDERD)
・武田祐介(RADWINPS)
・草刈愛美(サカナクション)
・近藤洋一(サンボマスター)
・TOMOMI(SCANDAL)
・345(凛として時雨)
・高田雄一(ELLEGARDEN)
・Ryota(ONE OK ROCK)
・田渕智也(UNION SQUARE GARDEN)
・Jean-ken Johnny(MAN WITH THE MISSION)
・YUKKE(MUCC)
・楢崎誠(Official髭男dism)
・新井和輝(King Gnu)
などなど。
こんなに多くのアーティストが使用しています。(まだまだいますよ!)
ピック弾きスタイルのベーシストが多い気がします。
※サンズはピックとの相性が良い
「とにかくロックしたいならコレ!」って言われてるみたいですね!
いや、、「ベーシストなら、これ!」ですかね。

GLAY・ラルク・LUNA SEAは全部通って来たからね。
多くのベーシストが長年信頼する音だね!
「ロックサウンドはサンズアンプ」で!

それだけ音に信頼があるってことね♪
サンズアンプベースドライバーV2の使い方とセッティング~まとめ~
ということで「サンズアンプの使い方とセッティングの紹介」でした!
結局は最後の「好きか嫌いか?」になるのですが「このが好きだから使ってます。」
20年以上!
「何やってもサンズの音」という意見もあります。
それがサンズなので、仕方ないですね。。。
[推しポイント]
・ナチュラルな歪み
・MIDが追加されて細かい音作り
・バキバキサウンド
・ドンシャリサウンド
・ブリブリサウンド
・歪ませずにプリアンプとして機能する
・ベースタイプを選ばない
とにかくなんでもできるのがサンズの推しポイントです♪
筆者はその昔「まぁ、サンズは手元にないとなぁ」ってことで購入して、どハマりしてしまったので、、、
きっかけはなんであれ、良い音に巡り合えたのでよしです♪
もちろん「サンズ以外で音を探す」のもありです。
プリアンプ大好きなので、実はサンズ以外もすでに持ってます(笑)
今まで試したモデルは?
↓
[定番モデル]
→MXR M80 bass d.i.+の紹介♪
[モダンなモデル]
→ダークグラスB7K ULTRA V2の紹介♪
→アギュラー/トーンハンマー の紹介♪
→ダークグラスVINTAGE ULTRA V2の紹介♪
[ナチュラル系]
→フィルジョーンズ PJB EP5の紹介♪
[おすすめモデルまとめ]
→おすすめプリアンプの紹介♪
↑
こんなにあるのかよ!
いや、全部持ってないですよ(笑)
ってことで「サンズアンプ、持ってますか〜?」
サンズを使うと、
10代の自分に戻れる。
あの音のままなのだ。
あの日あの時、
サンズに会えなかったら。。。
見知らぬ者同士だったな。
また会おう♪
コメント
Blurry EyesのAメロ後半B手前のライン(笑)
コメントありがとうございます!
ラルクはかなり影響されました。BlurryEyesのフレーズ出ちゃいましたね(笑)
僕は色々試しまくった結果、歪みはGT2に行きつきました
GT2はかなり歪むタイプですね!アンプタイプのセレクトもあって多彩な音作りができますね♪