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ベースアンプが使いこなせたらバンドサウンドもグレードアップできる!
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バンドのためにもアンプの音作りは大事なんだね♪
今回は「ベースアンプの音作りについて解説&実践」していきたいと思います。
バンドのスタジオ練習やライブハウスで、、、
↓
「ベースはこの音でいいのかな?」
「イコライザーは、、、どこを上げようか?」
「バンドに合う音って、、、?」
と迷わずに、自信を持って音が出せるようにしたいですよね!
筆者がスタジオで録音した音源を元に解説していきます♪
【今回のポイント】
・アンプの音作りのやり方
・バンドのジャンルや曲調を想定して音作り
・スタジオの大型アンプで試奏
・小型アンプでもできる?
・演奏音源でチェック♪
音作りの知識は”自宅用のアンプ”にも活かせるので、ぜひご自身のベースサウンドを良いものにしてください!
(タイトルクリックでスキップ♪)
タイトル | 内容 |
---|---|
スタジオアンプと自宅用アンプ | ・アンプの種類 |
音作りの基礎知識 | ・アンプのツマミを調整 ・イコライザーについて ・バンドの音に合わせる |
アンプのイコライザー ~音色の調整~ | ・イコライザーの調整 ・指弾き,ピック弾き,スラップ/音色の設定 ・試奏音源♪ |
大型アンプで音作り ~バンド演奏♪~ | ・大型アンプで試奏 ・バンドや曲調を想定して音作り ・試奏音源♪ |
小型アンプの音作り | ・小型アンプで試奏 ・イコライザーの調整 ・小型はバンドで使える? |
アンプのボリューム設定 | ・適切な音量は? ・演奏環境に合わせる |
それでは今日も行ってらっしゃい♪
スタジオのベースアンプと自宅用ベースアンプ
まずはスタジオ用と自宅用のアンプについて解説します。
①アンプの種類
②スタジオのアンプ
③自宅用のアンプ
①アンプの種類
アンプにはいつくかの種類があります。
スタジオ用と自宅用にはどんなタイプがあるのでしょうか?
↓
[セパレートタイプ]
「”ヘッドアンプ”と”スピーカー(キャビネット)”が分かれたタイプ」です。
大型のものが多く大音量が出せます。
ヘッドアンプを違うモデルに変えてくれるスタジオもあります。
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↑
スタジオやライブハウスにはこのタイプが多いかな。
ハートキーやアンペグといったメーカーが人気♪
[コンボタイプ]
「ヘッドアンプとスピーカーが一体」になったアンプです。
小型のアンプが多く、持ち運びもできます。
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↑
コンボタイプでも大型のアンプもあって、底に車輪が付いていて動かせるモデルもある。
②スタジオのアンプ
スタジオやライブハウスにあるアンプは大型で大音量!
でも、家で使用するのはちょっと。。。
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[スタジオアンプのメリット]
・大音量で音が出せる
・バンドサウンドに埋もれない
・細かい調整ができるモデルが多い
・セパレートタイプはヘッドアンプを取り替え可能
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バンドでは大型を使って合わせたいよね♪
スタジオごとでモデルが違うから、いろいろ見て回るのも楽しいよ!
③自宅用のアンプ
普段自宅で使うベースアンプは小型のものが多いと思います。
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[自宅用アンプのメリット]
・小型で場所を取らない
・持ち運びも便利
・ヘッドホン使用で音が漏れない
・低価格でゲットできる♪
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もちろん小型だからバンドで使うのは向かないけど、そもそも目的が違うから良いんだよね♪
ベースアンプの音作り〜基礎知識〜
音作りを始める前に「音作りの知識」について見ていきましょう。
内容がわかってる方は飛ばしても大丈夫です。
①アンプのツマミと接続端子
②何を調整するか
③バンドサウンドの合わせ方
④音作りの根拠は経験から
①アンプのツマミと接続端子
モデルによってツマミの数は変わりますが、基本手に備えられているツマミを見ていきましょう♪
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①INPUT:シールドを差し込む
②ボリューム:音量の調整
③イコライザー:音の帯域を調整(高音域から低音域まで)
④PHONES:ヘッドホンを差し込む
※PHONESとINPUTは間違えやすいので注意
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アンプのツマミはボリュームとイコライザーを覚えておけなOK!
使い方を覚えたらどこのスタジオでも音作りできる!
さらに詳しくはこちらの記事で解説しています→ベースアンプの使い方・ツマミの解説♪
②何を調整するのか?
「音を調整する」といっても「何を?」ってなるので、ここでは「アンプの何を調整するか?」を解説します。
[音量バランス]
・バンド全体の音量とのバランス
・奏法による音量の調整
[音色]
・イコライザーで帯域を調整
・奏法による音色の調整
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[アンプの位置/向き/角度]
・アンプの位置や向きを変えて響きなどを調整
・他のメンバーが聴きやすくする
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↑
スタジオでアンプの向きを変えたら、元に戻して帰ろうね♪
バンドに対してのアプローチは次の項目で♪
↓
③バンドサウンドの合わせ方
いくつかの場面ごとで「問題点は何か?」「どんな対処が必要か?」
対処の仕方を見ていきましょう。
↓
場面 | 問題点 | 対処法 |
---|---|---|
ベースの音がでかい/うるさい | ・ボリューム上げすぎ ・低音域が出すぎ ・ピッキングが強い | ・ボリュームを下げる ・イコライザーの低音域(BASS/80Hz以下)を下げる ・ピッキングを優しく |
ベースの音が小さい/埋もれる | ・ボリューム下げすぎ ・MID(中音域)が足りない ・ピッキングが弱い | ・ボリュームを上げる ・低音域(MID/250Hz~500Hz)を上げる ・ピッキングを強く |
ベースの奏法を変えた 例: 指弾き→スラップ | ・指弾きとスラップでは音量が変わる ・音色が変わる | ・アンプのボリューム調整 [スラップのプルが痛い場合] ・イコライザーの高音(TREBLE/2kHz以上)を下げる |
曲調が変わった | ・同じ音色では合わない ・音が埋もれる ・音がでかい | ・イコライザーで調整 ・指弾きからピックなどへ奏法を変える ・ボリュームを上げ下げ |
ギターが歪ませている | ・ベースが埋もれる可能性 ・ギターの音がでかくなる | ・MIDを上げる ・エフェクターで歪ませる ・ギターを下げてもらう |
ドラムに音が届かない (他の楽器に対しても同様) | ・アンプの位置が悪い ・アンプの向きが悪い | ・アンプを少しドラム側に向ける ・バンド全体に届く角度にも配慮する |
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スタジオで聴く音とライブハウスで聴くおとは違うから、場所に合わせた対処が必要だよ♪
結論は「ベースアンプだけを調整してもバンドサウンドは完成しない」ということですね!
でも、調整しないとダメですよ!
④音作りの根拠は経験から
哲学的な内容みたいですが(笑)
~ここは飛ばしてもOK~
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[スタジオあるある]
・ベースが聴こえにく、、
・前のスタジオと音が違う、、
・ギターと合ってない、、
みたいな問題はバンドを経験して出てくる問題だよね。
「ベース単体の音」と「バンドの中でのベースの音」は違います。
ベースだけなら良い音なのに、、バンドでは埋もれてる。。。
ということはよくあります。
↑
この経験が音作りの根拠を生むわけです♪
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その問題をベースでどう対処するか?
経験がないと動けないんだよね。
筆者は「経験=失敗すること」だと思っているので、何度も失敗して音作り上げていくしかないです。
人は神様ではないので、地道にコツコツいきましょう。
※神様がベースの音作りを知ってるかはわかりませんが(笑)
「行動しない人間には何も起こらない」と心得る♪
ここからが音作りのスタート!!
↓
ベースアンプのイコライザーで音作り/セッティングのやり方
いま使っているアンプは「どんな音が出せるか?」「どんな調整ができるか?」
まずは弾いて確かめることが一番です。
それがわかった上で音作りがスタートします。
使用アンプ:YAMAHA/ SR80B 115
録音マイク:SHURE 58
使用ベース:フェンダージャズベース
※アンプにマイクを立てて録音♪
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(音色クリックでスキップ♪)
音色 | 奏法 |
---|---|
はじめのチェック (ツマミと接続端子) | /// |
①フラットのセッティング | 指弾き, ピック弾き, スラップ |
②イコライザーのチェック ~効き具合~ | 指弾き |
③太い音 | 指弾き |
④丸い音, 柔らかい音 | 指弾き |
⑤硬い音 | 指弾き, ピック弾き |
⑥抜けの良い音 | 指弾き |
⑦ドンシャリ | 指弾き, スラップ |
⑧歪み系 (エフェクター使用) | 指弾き, ピック弾き, スラップ |
今回のセッティングの内容はこちらの記事と同じ内容です→イコライザーの使い方とおすすめセッティング♪
はじめのチェック~ツマミと接続端子~
まずは「アンプにどんなツマミと接続端子が付いているか?」をチェックします。
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[YAMAHA/ SR80B 115]の場合
①INPUT(HIGH/ LOW):ベースのタイプによって選ぶ
②GAIN:ボリューム調整
③TONE BAL:音の輪郭を決める(0が基本)
④GRAPHIC EQ:7バンドイコライザー(単位はHz/ヘルツ)
⑤MID SHAPE(ON/OFF):ONで中音域をカット
⑥FOOT SW:外部のフットスイッチをつなぐ
⑦SEND/RETURN:エフェクターをつなぐ
⑧LINE OUT:外部機器にベースの音を送る
⑨MASTER:ボリューム調整
⑩電源スイッチ:アンプの電源をON/OFF
※②GAINと⑧MASTERの2つを上げないと音が出ないので注意!
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基本的には、
・INPUT
・ボリューム
・イコライザー
を覚えておけば大丈夫♪
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INPUTが2つあるアンプは、
・パッシブベース→HIGH
・アクティブベース→LOW
に差し込むんだ♪
※こわしくはこちらの記事→アクティブとパッシブの違いを解説♪
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今回はパッシブベースを使用するので、INPUTは”HIGH”に差し込みます。
①フラットのセッティング
最初は、セッティングを「フラット」にして音を聴きます。
[フラットのセッティング]
・イコライザーは全てのツマミが横一列
・ボリュームはしっかり聴こえる音量(小さいとダメ)
・その他のツマミは12時
↓
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いきなりイコライザーを動かすのはNG!
「素の音がどんな音か?」を聴いてから調整する♪
指弾き, ピック弾き, スラップの奏法ごとに、どう聴こえたかをチェックしましょう♪
↓
いま聴いた音の印象を覚えておきましょう♪
↓
・中域の抜けが良い
・高音域の痛さはない
・低音がやや膨らむ印象
・パワー(音量)は充分
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この音が基準になるから覚えておこう♪
次はイコライザーのかかり具合をチェック!
↓
②イコライザーの効き具合
「イコライザーがどれくらい効くか?」
チェックの仕方はツマミを限界まで上げ下げして確認します。
イコライザーを”上げること”を「ブースト」
”下げること”を「カット」と言います。
↓
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ベースを弾きながらツマミを上げ下げ♪
・変化が大きい帯域
・変化が少ない帯域
がわかるよ!
↓
(低音域からスタート)
(低音域からスタート)
高音域(2K~10K)はスラップのプルで変化が分かりやすくなります。
「フラット→ブースト→カット」の順で演奏しています♪
↓
効き具合は常にチェックして覚えておきます♪
↓
・「60」「180」「800」「2K」あたりの効きが良い
・「60」は上げると”こもる”かな?
・「5K」は上げると”痛そう”かな?
・「35」「10K」は変化が少ない
※60, 5Kは上げすぎなければ問題なし
実際にフルで上げ下げするようなセッティングはしませんが、音の変化を聴くことは大事なので、この工程は必要です♪
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まずはじめに「アンプの特性を知っておくことが大事」ってこと!
次はイコライザーを調整して音色を作っていきます。
↓
③太い音
[こんなときにオススメ♪]
・バンドのボトムを支える
・重低音サウンドを作る
・フラットの状態で音が痩せている
・パワー感のある音にしたい
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[セッティング例]
・60:ブースト
セッティング前と後を聴き比べてみましょう♪
↓
[裏技セッティング]
・フロントピックアップをメインで使う
・リアピックアップのツマミを下げる
・イコライザー:60Hzブースト
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フロントピックアップは”中低域が張った音”が特徴。
これはプレシジョンベースと同じ音色になるんだ♪
④丸い音, 柔らかい音
[こんなときにオススメ♪]
・バラード系の曲
・柔らかいサウンドにしたい
・指弾きがおすすめ♪
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[セッティング例]
・800:ブースト
・10K:カット
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アンプのセッティングではないけど「ベース本体のトーンをしぼる」っていうやり方もあるよ♪
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↑
トーンをしぼるってのは”高音域がカットされた状態”なんだ♪
※ジャズベースやプレシジョンベースのトーンで調整してみてください♪
⑤硬い音
[こんなときにオススメ♪]
・輪郭をはっきりさせたい
・指弾きやピック弾きのアタックを強調
・スラップのプルを強調
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[セッティング例①]
・2K:ブースト
・上げ過ぎは耳に痛い音になるので注意!
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2Kブーストで、ピック弾きの音を聴いてみよう♪
↓
指弾きに比べると、ピックとスラップは自然と硬い音になりますね♪
さらにアタックを出したい時はこのセッティング♪
↓
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[セッティング例②]
・5K:ブースト
・35:カット
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上げるのは2K,5KのどちらかでOK!
低音のボヤけたところは35を下げて解消する♪
⑥抜けの良い音
[こんなときにオススメ♪]
・バンドに埋もれない音を作る
・芯のある音
・低音にパンチを効かせたい
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[セッティング例]
・180:ブースト
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”35のこもった所”をカットすると中低域が残って良い感じかな♪
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リアピックアップメインで使うと違った音抜けを作れるよ♪
↓
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リアピックアップは「高音域が抜けて低音域がやせる」ので、
↓
・イコライザーの60あたりを持ち上げ
・低音のボヤけは35をカットして対処
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このあたりの感覚はなかなか難しい。。。
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有名なベーシスト”ジャコ・パストリアス”もこのセッティングだよ♪
⑦ドンシャリ
ドンシャリとは「低音域と高音域が持ち上がった音」です。
[こんなときにオススメ♪]
・スラップでバキバキしたい
・アタック感と低音感を強める
・ミクスチャーロック系やフュージョン系の音作り
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[セッティング例]
・低域と高域を上げる
・60:ブースト
・5K:ブースト
・35:カット
「ジャリッとした部分とドシッとした所」がドンシャリの特徴ですね♪
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ミクスチャー系のバンドは中音域を完全カットした音も使う♪
↓
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[セッティング例]
・800:ゼロ
・180:少しカット
・60:ブースト
・5K:ブースト
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ガチガチしたアタックとズシっと重い低音が特徴的♪
このアンプには”MID SHAPE”というスイッチがあり、ONにするとドンシャリのセッティング(中域をカット)にすることができます。
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※このスイッチがないアンプの方が多いです
⑧歪み系(エフェクター使用)
エフェクターを使って歪ませたときのセッティングも紹介します。
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今回は歪みの定番「サンズアンプ」を使ったときのおすすめセッティングを紹介♪
↓
[こんなときにオススメ♪]
・ギターの歪みに負けない音
・ロック, パンクサウンドを出したい
・アーティストのサウンドに近づけたい
※メジャーの方々はほぼ歪ませてる(サンズアンプ使用者が多数)♪
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[アンプのセッティング例]
・180:ブースト
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↑
・アンプ側は180ブーストで、歪みの音やせを防ぐ!
・サンズアンプのTREBLEを上げてアタックを強調♪
・歪みは”DRIVE”のツマミが決め手!
筆者個人はピック弾きが好みの音です♪
↓
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⑥でやった「抜けの良い音」って実は「軽く歪んだ音」でもあるんだ!
のちほどバンドアンサンブルで聴いてみよう♪
次の項目でバンドアンサンブルで試してみましょう♪
↓
大型ベースアンプの音作り~おすすめセッティング~
それではアンプを使って音作りを進めていきましょう♪
今回は「バンドのジャンルや曲調に合わせたセッティング」ができるように実践します。
[ポイント]
・ジャンルの違い
・曲調の違い
・楽器の違い
で音作りを変えて録音しました♪
※使用アンプなどは先ほどと同じ
音源は「バンドアンサンブル」と「ベース&ドラムのみ」の演奏を用意しています。
(ジャンルクリックで試奏音源へスキップ♪)
ジャンル/曲調 | おすすめ音色 | 奏法 |
---|---|---|
①ポップス | 太い音, 丸い音 | 指弾き |
②バラード | 丸い音, 柔らかい音 | 指弾き |
③ロック,パンク | 硬い音, 歪み系 | ピック弾き |
④J-POP(ダンスビート) | 硬い音, 歪み系 | 指弾き~スラップ |
⑤ファンク | 音抜けの良い音 | 指弾き |
⑥フュージョン | ドンシャリ | スラップ |
⑦ヒップホップ | 太い音, 高音域カット, 歪み | 指弾き |
①ポップス
「太い音, 丸い音」を意識して音作りしてみます。
●ジャンル:ポップス
●音色:太い音, 丸い音
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:ギター, ピアノ, ドラム
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[セッティングポイント]
・中低音域を持ち上げる(60Hz)
・アタックを出すため2kHzを上げてもOK
・全体は柔らかい音を意識
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音が太いとスライドのうねる感じが出るね♪
②バラード
●ジャンル:バラード
●音色:丸い音
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:ギター, エレクトリックピアノ, ストリングス,
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[セッティングポイント]
・800をブースト
・10Kを下げて柔らかく
・ハイポジションのフレーズはネック付近でピッキング
・ベース側のトーンをしぼる
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弾くポジションで音が変わるよ♪
・ネック付近→丸く柔らかい音
・ブリッジ付近→硬い音
・真ん中が基本
③ロック,パンク
●ジャンル:ロック
●音色:硬い音, 歪み系
●奏法:ピック弾き
●バンドサウンド:ギター, ドラム, オルガン
●使用エフェクター:サンズアンプ
※エフェクターのイコライザーはフラットのセッティング
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[セッティングポイント]
・アタックを強める
・180をブースト
・5K&60をブースト
・歪ませてバンドに埋もれないように♪
「歪み+180ブースト」と「歪み+5K,60K」を比較してみましょう♪
↓
[180ブースト]
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[5K,60Kブースト]
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ジャキジャキした感じが5Kで出るね♪
歪みをかけないとこんな感じになります。
↓
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「歪み=抜けの良い音」ってのがバンドサンドの中でわかるよね!
メジャーアーティストは歪みを使うのが上手いから、良いエフェクターを探してみて♪
④J-POP(ダンスビート)
●ジャンル:4つ打ちダンスビート
●音色:硬い音, 歪み系
●奏法:指弾き〜スラップ
●バンドサウンド:ギター, ピアノ, シンセ, エレクトリックドラム
※曲中で”指弾きからスラップに切り替えて”演奏♪
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[セッティングポイント]
・指弾きの太さ
・スラップのキレ
・5Kと180をブースト
・サンズアンプで歪ませる
・楽曲は”ずとまよ”や”YOASOBI”系をイメージ
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これも歪ませると攻撃的になる!
指弾きとスラップの音量さにも注意しよう♪
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持ち上がった高音が痛いときは2K,5Kを下げるのも覚えておこう♪
⑤ファンク
●ジャンル:ファンク
●音色:音抜けの良い音
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:ギター, ドラム, ブラスセクション, シンセ
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[セッティングポイント]
・指弾きでグイグイ押す感じ
・180:ブーストで芯の部分を出す
・ブルーノマーズ系の現代ファンク
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ベースの芯の部分を出すためにしっかりしたピッキングも大事!
⑥フュージョン
●ジャンル:フュージョン
●音色:ドンシャリ
●奏法:スラップ
●バンドサウンド:ギター, ピアノ, ドラム
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[セッティングポイント]
・ドンシャリのセッティングが基本
・プルは5Kブーストでプッシュ
・サムピングの重い感じは60をブースト
・楽曲はフュージョンバンド”カシオペア”をイメージ♪
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アタックのツブが良い感じのところをイコライザーで探そう♪
⑦ヒップホップ
●ジャンル:ヒップホップ
●音色:太い音, 高音域カット, 歪み
●奏法:指弾き
●バンドサウンド:シンセ, ドラム
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[セッティングポイント]
・ヒップホップは打ち込み系, シンセベースを使うことが多い
・生ベースでやる場合は加工された感じを出す
・わざと”アタックをなくす丸い音”を意識
・10K, 5Kをカット
・ベース側のトーンをしぼる
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さらに、”歪み+オートワウ”をかけてみたよ♪
↓
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シンセっぽい音ができたかな♪
エフェクターはハマると楽しいよ!
エフェクターの使い方は”マルチエフェクター”で覚えるのがおすすめです♪
詳しくはこちらを参考に→マルチエフェクターの使い方・試奏音源♪
小型ベースアンプの音作り~実践~
小型アンプでの音作りはどこまで作り込めるのでしょうか?
「バンドに合わせるとしても音量が足りない、、、」
「ライブハウスで使うには小さすぎる、、、」
ということになるので、ここでは「音の変化」を聴いてみましょう♪
↓
①フラットのセッティング
②BASS(低音域)の調整
③MIDDLE(中音域)の調整
④TREBLE(高音域)の調整
⑤指弾きおすすめセッティング
⑥ピック弾きおすすめセッティング
⑦スラップおすすめセッティング
各音色はフラットセッティングの音と比較して聴いてみましょう♪
使用アンプ:YAMAHA/ F-20B
マイク:SHURE 58
使用ベース:フェンダージャズベース
※マイクを立てて録音♪
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①フラットのセッティング
アンプを使う時は「フラットからスタート」が基本!
ツマミは全て12時がフラットの状態♪
↓
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・ナチュラルな乾いた感じの音色
・音量は自宅練習では充分
・ボリュームの上げすぎはうるさいくらい
※音の響きは場所による
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「フラットでそのアンプの音を聴く」のはアンプのサイズに関係なく基本ね♪
この音を基準にして音作りしていきます。
↓
②BASS(低音域)の調整
低音域を調整するBASS(ベース)。
「バス」とも言われる。
[ツマミの表示]
「BASS」「LOW」「LOW-MID」
周波数は「30Hz~100Hz」くらいが低音域
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どれくらい変化するのか?
BASSのツマミをぐるぐるやってみましょう♪
↓
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アタックのニュアンスも聴いてみよう♪
スラップのプルがわかりやすい。
↓
・BASSのブーストはかなり膨らむ
・アタックはこもる音
・上げすぎずに程よく調整したい
③MIDDLE(中音域)の調整
中音域を調整する「MIDDLE(ミドル)」
[ツマミの表示]
「MID」「MIDDLE」「LOW-MID」「HIGH-MID」
周波数は「250Hz~1K」くらいが中音域
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このモデルは「LOW MID(中低域)」「HIGH-MID(中高域)」がついています。
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モデルによって「MIDDLE」だけしかないアンプもある♪
1つずつツマミを回して変化をチェックししょう♪
↓
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↑
HIGH-MIDはあまり音が持ち上がる感じがしなかったよね?
アタックもチェックします♪
↓
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↑
HIGH-MIDの効きがわかりやすいね!
・LOW-MIDは低音が持ち上がる
・HIGH-MIDはアタックが強調される
・LOW-MIDは太い音、抜ける音に有効
・HIGH-MIDは硬い音作りに有効
④TREBLE(高音域)の調整
高音域を調整する「TREBLE(トレブル)」
[ツマミの表示]
「TREBLE」「HIGH-MID」「PRESENCE」「BRIGHT」
周波数は「2K~10K」くらいが高音域
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アタック音の変化が分かりやすいので、スラップのプルを使って確かめます。
「TREBLE」と「HIGH-MID」でチェック♪
↓
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アタック感もチェックしよう♪
↓
・音の膨らみはない
・アタックはかなり効きが良い
・上げ過ぎは注意!
・下げると柔らかく”丸い音”
このアンプには付いていませんが「PRESENCE(プレゼンス)」というつまみもあります。
これはTREBLEのさらに上の帯域を調整するツマミです。
イコライザーについて詳しくはこちらの記事で→イコライザーの使い方とおすすめセッティング♪
⑤指弾き~おすすめセッティング~
指弾きに合う音色を作っていきます。
[おすすめセッティング♪]
・LOW-MIDをブースト
・歪ませて低音を持ち上げ
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太い=BASSを上げるよりも、「LOW-MID」の効かせ方がポイント!
歪み(サンズアンプ)で太くするというやり方もあるよ!
↓

[丸い音のセッティング]
・BASSをブースト
・TREBLEを下げて柔らかく
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あとは、ベースのトーンをしぼるやり方もありね♪
⑥ピック弾き~おすすめセッティング~
ピックのアタック感を押し出してみます。
[おすすめセッティング♪]
・HIGH-MIDをブースト
・歪みで低音を持ち上げ
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↑
HIGH-MIDでアタック感が出たね!
エフェクターで歪ませます♪
使用エフェクターは”サンズアンプ”
↓
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歪み系エフェクターやプリアンプ、イコライザーなどでアンプ本体では出せない低音が出せます♪
⑦スラップ~おすすめセッティング~
スラップのドンシャリは作れるのか?
[おすすめセッティング♪]
・TREBLEとLOW-MIDをブースト
・プルのアタックを強調
・LOW-MIDをBASSに変えてもOK(お好みで♪)
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↑
プルの音がグッと前に出ました♪
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[中音域をカットした音]
・LOW-MIDをゼロ
・TREBLE上げ
・BASS上げ
↓
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↑
中音域が下がった分をBASSのツマミでカバーしました。
おすすめの小型アンプはこちらの記事で→自宅練習用アンプの紹介・試奏音源♪
ベースアンプの音量(ボリューム)の決め方
最後に「音量」について。
「音量」は音作りの根本であり、決まりがない部分でもあります。
「適切な音量をどう判断するか?」
①音量の付け方
②バンドに対しての音量
③演奏する場所/環境
①音量の付け方
やり方は?
・アンプのボリュームで調整
・ピッキングの強さで調整
・エフェクターなどで切り替える
・ベースはそのままで他の楽器を上げ下げ
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弾く強さで音量を変えるには、ピッキングの強さをコントロールする練習をしよう♪
↓
これを踏まえて
↓
②バンドに対しての音量
「バンドに対して適切な音量ってどのくらい?」という疑問を解決しましょう。
結論は「相対的な判断」です。
ん、、相対的、、、難しい。。。

「バンド全体の音量や音色を聴いてベースのボリュームを決める」ってこと。
例えば”メモリ5”が適正のバンドもあれば、”メモリ3”で充分なバンドもある。
どんな場面でも”メモリ5で固定”ってことはない。
例えばこのドラムの音量に対してどれくらいのボリュームが適正か?
↓
ではこちらは?
↓
↑
この2つのドラムに対して、ベースのボリュームが同じなわけがないですよね?
つまり、相対的な判断とは、その場(ここではスタジオやライブハウス)で出た音、音量に対してボリュームを決めるということです。
もちろん、バンドメンバー全員が適切な音量を決めないといけません!

ボーカルの声が小さかったらどうする?
ベースのボリュームを上げっぱなしにするかな?
多分、バンド全体を下げないと歌が聴こえないよね。
極端な話、
「今日のライブは、ボーカルのマイクが使えないんだよね〜」って言われたとき。
「アンプのボリュームはそのままですか?」ということです。
はじめは適切なボリュームが分からなくても「そのままなわけがない」って思えるバンドメンバーになりたいですね♪
③演奏する環境
演奏する場所はどんな環境でしょうか?
[環境の違い]
・広さ:自宅, スタジオ, ライブハウス, ホール, 野外
・床の造り:フローリング, じゅうたん, たたみ, コンクリート
・音響(PA)の有無:スピーカーの有無, モニターの有無

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演奏する環境で響きが変わるよ♪
床が”フローリング”と”じゅうたん”では音の跳ね返りが全く違うんだよ。
これらの環境の違いで、音量や音色は変わります。
いつも通りのセッティングをしても変わります。
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「対する音や場所を活かすためのボリューム」でなければダメなんだよね♪
対するのが、歌なのか?ギターなのか?ピアノ?ハーモニカ?
場所は、自宅?ライブハウス?スタジオ?東京ドーム?学校の体育館?
誰とどこでやるにしても、そのために自分のベースが存在しているという意識。
「One For All」めちゃ大事ですよね!
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深い話♪
でも、バンドの音作りってそういうもの♪
以上、アンプの音作りでした〜♪
試行錯誤して、”楽曲が必要とする音”を見つけましょう♪
変なアドバイスですが→「もっと悩んでくださいね♡」

んじゃ、アンプの電源をOFF♪
ベースアンプの音作り〜まとめ〜
ということで「ベースアンプの音作り」でした!
「スタジオで迷わないアンプの音作り」といって始めましたが、たまに迷います(笑)
バンドに合わせるって、そんなもんです。
対象となる楽器やバンドのジャンルが違えば、ベースの音も変わります。
むしろ変えなけれないけない。
[変えるポイントは?]
・音量バランス?
・イコライジング?
・弾き方?
・アンプの位置?角度?
・ベース以外の楽器との相性?
という知識があれば対処できます。
最初はわからないところからスタートですが、積極的に音作りしていくことをオススメします。
[スタジオで音作り]
「バンド練習の時に音作りする」のも良いのですが、
「バンド練習の前に音作りをしておく」ことも大事です。
筆者もよくやるのが→「一人スタジオ」です。
一人でスタジオに入って、あーだこーだと音作りするわけです。
そして「自分が出せる音を知る」「でかい音で聴いておく」
[バンド練習で答え合わせ]
「スタジオで鳴らした音がバンドにどう混ざったか?」を答え合わせ。
「ギターが歪んでるから、こっちのセッティングかな?」
「このスタジオは低音が響くから、このセッティングだな」
自分の音を知っていれば、次に音を変える根拠が生まれます。
「何となく低音をあげた、、、」では、何もしていないのと同じ。
さらに「ベースの音が聴こえない。。。」って思っているのに、
「アンプのセッティングを変えない」こともまた悪しきです。
ケーススタディで頑張っていきましょう♪
もちろん、一回でできるはずがないです。
ってことで「音作りは、もう迷うことなかれ〜♪」
「義を見てなさざるは、勇なきなり」
目の前にやるべきことがあって、
それをやらないのは、
勇者ではない。
心得よ。
また会おう♪
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