僕が初めに覚えたメンテナンスが弦高の調整!
とても弾きやすくなったのを覚えているよ。
セッティングで弾きやすさが変わりますよね〜
【今日の知りたいポイント】
・弦高とは?
・弦高が高い / 低いのメリット&デメリット
・弦高調整に必要なモノ
・弦高調整の仕方
・ベストな弦高を考えてみる
・弦高が変わる原因
今日は「弦高の調整のやり方」を解説します。
弦高の調整で弦の押さえやすさや弦のハリが変わり、演奏性や音に変化が生まれます。
「弾きやすいベース」と「弾きにくいベース」には数ミリの差があるわけです。
わずかな差に注目してみましょう!
・記事の前半では弦高についての知識
・記事の後半では弦高の調整にチャレンジ!
以上の内容で進めてまいります。
それでは今日も行ってらっしゃい♪
ベースの弦高・基準
弦高(弦高):弦とフレットのすき間の距離。
↑
このすき間が弦高。
距離によって「弦高が高い」「弦高が低い」といいます。
弦高は好みですが、
・1.5mm~2mmくらいでセッティング。
・弦高を高めにセッティングする場合は3mmくらい。
・1弦側を低くすることが多い。
ベタベタに下げる人もいたり高めが好みの人もいるから、自分のプレイにあったセッティングを見つけたいね!
弦高の違いによるメリット&デメリット
「弦高が高い / 低い」でそれぞれメリットとデメリットがあるのでみていきましょう!
弦高が高い場合のメリット
・弦高が高いと弦のハリが強くなり音の伸びが良くなります。
・音の芯がしっかり出る
・ピッキングでビビリがなくなる。
※ビビリの原因は弦とフレットがこすれることで起こります。
弦高が高い場合のデメリット
・弦とフレットの距離があるので、左手の押さえる力が必要になる。
・スラップのプルがやりにくい。
高めのセッティングは弾きにくいと感じる人が多いと思うよ。
弦高が低い場合のメリット
・弦を押さえやすい(指弾き,ピック弾き,スラップ)
・スラップがやりすい
・楽に押さえられるので細かいフレーズに対応できる。
(速弾き系・スラップ系のベーシストは低めが多い)
・ハンマリング、チョーキング(ベンド)、タッピング(ライトハンド)などのテクニックがやりやすい
スラップについて詳しくはコチラの記事で→スラップ奏法の解説・演奏音源♪
弦高が低い場合のデメリット
・音がビビる
・弦のハリが弱くなるので音の芯が出にくい
低いセッティングはラクに押さえられる反面、音の質が少し変わるね。
自分のプレイはどこまでが許容範囲かを判断しよう!
やはり、
「弦高が低いと弾きやすい」というのが最大のメリットです。
ではここから弦高調整をしていきましょう!
まずは必要な道具を用意。
↓
ベースの弦高調整に必要なモノ
【必要な道具】
・六角レンチ
・マイナスドライバー
・チューナー
六角レンチとマイナスドライバーは両方とも必要なわけではなく、ブリッジのタイプによってどちらかが必要になります。
チューナーは、
弦高を変えた時に音程がズレるので、調整するたびにチューニングします。
今回は六角レンチのタイプでやってみます。
※やり方はマイナスドライバーでも同じです。
各メンテナンス用品の紹介はコチラ→【ケア用品】ベースのメンテナンスに必要なもの6選〜写真でチェック〜
ベースの弦高の調整
弦高調整の前に、
・ネックの調整をしておく
先にコチラの記事も見ておきましょう→【反ってる?】ベースのネック調整をわかりやすく解説〜写真でチェック〜
・チューニングも忘れずしましょう→【音を合わせよう!】チューニングの知識とやり方〜写真でチェック〜
ネック調整とチューニングが終わったらスタートです!
↓
ブリッジのネジを確認
まずはブリッジにあるネジを確認します。
↓
六角の穴とマイナスドライバーの穴が2つありますね。
六角レンチをネジ穴にさし込む
次にネジ穴に六角レンチをさし込みます。
ネジ穴と六角レンチの形を合わせましょう。
↓
ネジの回す方向〜上げる&下げる〜
ネジをどちらに回せば上がるか下がるかを覚えましょう。
【上げる場合】時計回り
【下げる場合】反時計回り
↓
時計の針を進める=弦高を上げる
時計の針を戻す=弦高を下げる
みたいなイメージで覚えると分かりやすいか?どうか?分かりませんが?(笑)
フィーリングで!
ネジを1つずつ回す〜下げる場合〜
では、弦高を下げてみましょう。
まずは4弦から(1弦からでもOK)
・六角レンチを2つあるネジの片方(どちらからでもいい)にさし込む。
・反時計回りに180度回す。
回す角度は2つのネジで統一しましょうね〜
・もう片方も180度回す。
※同じ角度で回すようにしよう!
「180度回して高さが何mm変わるのか?」正確には分からないけど。。
1mmは動かないかな。
0.3~0.5mmくらい?
調整したい高さで回す角度も変えてくださいね〜
④2つとも回せたらチューニングをする
(弦高を下げるとチューニングも下がると覚えておこう)
⑤同じように3弦〜1弦まで順番に調整
そのあと実際に弾いて弾き心地を確認。
↓
調整後に確認したいポイント
調整してから確認したいポイントがいくつかあります。
・弾きやすさ&押さえやすさが変わったかどうか?
・低くしたのでビビリが出ていないか?
(各フレットを順番に弾いて確認する)
・まだ低くしたいか?これで良いか?
ここでは「弾き心地の感覚」が一番大事です。
何mmという確認も大事ですが「弾きやすいかどうか?」が重要なポイントです。
弾いた感覚を頼りにするのが、楽器の状態を知る上では大切!
ビビってもOK〜フレットノイズ〜
これは「筆者の主観」です。
「弦がビビる音」についてですが、
低めにセッティングすると、どうしてもビビリ(フレットノイズ)が出てしまいます。
でもこの音が「けっこうカッコイイ」と思っています。
↓
↑
このジャリっとした感じが好きです。
なので「弦高は低めが好み」ということです。
そして何より、弾きやすいですから!
マーカスミラーの指弾きもフレットノイズが出てカッコイイよ!
弦高を上げる場合
弦高を上げたい場合は、
弦高を下げるやり方の逆をすればOKです。
「ネジを回す方向が逆」とういうことですね。
ざっとまとめると、
↓
①ネジ穴に六角レンチをはめ込む
②両方とも時計回りに180度回す
③3弦〜1弦まで順番に調整
④チューニングをする(弦高を上げるとチューニングも上がる)
⑤弾いた感覚を確認
ネジを回す方向だけ覚えておけばできる!
ビビリが気になる方は弦高を上げてみてもイイですね〜
弦高はベタベタが良い?
ここまでが弦高調整のやり方でした。
単純に「上げたいか?下げたいか?」です。
「正確に2mmに合わせる!」なんて決まりはないです。
もちろん正確に測っても良いですが。
参考までにプレイスタイルで分けると
↓
弦高が低めタイプ
・速弾きタイプ
・スラップバシバシタイプ
・フレットノイズが好きタイプ
・楽に押さえたいタイプ
・非力タイプ(昔の筆者、今はムキムキ)
このスタイルのプレイヤーには低めのセッティングがオススメです。
弦高が高めタイプ
・骨太サウンドタイプ
・フレットノイズが嫌タイプ
・弦のハリがある方が弾きやすいタイプ
・ゴリマッチョタイプ
コシのあるサウンドや弦のハリが好きというプレイヤーには高めのセッティングがオススメです。
どちらのセッティングも個性が出てイイですね〜
自分の演奏にあったセッティングが見つかるとイイね!
弦高の変化の原因
最後に「弦高が変わる原因」について解説します。
弦高を調節するのは「ブリッジ」です。
しかし、ブリッジが動いて弦高が変わってしまうということはありません。
ではどこが原因なのでしょう?
答えは「ネックの反り」です!
ネックが、
・順反りすると弦高が高くなります。
・逆反りすると弦高が低くなります。
ネックの反りについてはコチラの記事で→ネックの調整をしよう
ベースの弦高の調整をしよう〜まとめ〜
今回は「ベースの弦高調整のやり方」の解説をしました。
筆者が初めてやった楽器のメンテナンスが「弦高調整」でした。
先輩のベースを弾いた時「なんだこの弾きやすいベースは〜!?」
と衝撃を受けたのを覚えています。
弾きやすい理由には、弦高の違いがあったわけですね。
わずか1mmの差で弾きやすさは劇的に変わります。
ぜひ、みなさんもチャレンジしてください!
筆者の好みは低めのセッティングです。
理由は「弾きやすいから」
あと「ネックの調整」と「オクターブの調整」はセットでやりましょう。
別の記事も参考にしてください。
関連記事→(編集中)ネック調整について
→(編集中)オクターブ調整について
楽器店やリペアショップではこれらをトータルで見てくれるので、そちらも活用してくださいね!
数ミリの差がその後の楽器人生を大きく変える。
良い方向に行くか?間違った方向に行くか?
もちろん良い方向に行きたい。
そのためには、数ミリの違いに気づくこと。
また会おう♪
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