
ディレイは色々使ったけど、FASHBACKは多機能で使いやすいモデル!

TC ElectronicのFLASHBACK DERAYを試奏してみよう♪
今回は「TC ElectronicのFLASHBACK DELAY」をベースで試奏して紹介します。
ギター用で発売されていますが、ベースで使っても問題なしです!
「ソロで、空間演出で、隠し味で」色々使い分けてみましょう♪
しかし、現在は中古市場でしか入手できない製品になんです。。。
現在はバージョン2の”FLASHBACK DELAY2”が販売されています。
音は同じで機能が少し変更されたモデルなので、音の参考に充分なります!
ご安心を!
【今回のポイント】
・FALASH BACK DELAYの紹介
・使い方とセッティング
・他のモデルと比較
・ベースで試奏♪
(タイトルクリックでスキップ♪)
タイトル | 内容 |
---|---|
FLASHBACK DELAYの紹介 ~音源あり♪~ | 機能/ コントロール/ モード別で試奏 |
FLASHBACK DELAYの使い方 ~音源あり♪~ | セッティング/ 試奏音源♪ |
他のモデルと比較 | ”バージョン2”, ”X4”,”mini”との機能を比較 |
それでは今日も行ってらっしゃい♪

TC Electronic FLASHBACK DELAYの特徴~機能とモード~
まずはFLASHBACK DELAYの機能や9種類のモードを見ていきましょう。
①機能と仕様
②コントロール./接続端子
③9種類のモード~試奏音源♪~
④USB接続
⑤バイパス/キルドライ
⑥オーディオタップでテンポ設定
①機能と仕様
多機能なディレイにはどんな機能が備わっているのでしょうか?

[機能]
・9種類のディレイタイプを搭載
・視認性の良いコントロール部分
・40秒間のループ再生
・専用アプリで一流アーティストのセッティングをインポート可能
・オーディオタップでディレイタイムを設定
・レイテンシー(エフェクト音のズレ)なし
・ディレイのタイミングを瞬時に切り替えるスイッチ
・ステレオアウト
・トゥルーバイパスとバファーを切り替え可能
[仕様]
●サイズ:よこ7.4cm xたて15cm x高さ5cm
●重量:約500g
●電源:9V
●トゥルーバイパス
●価格:18,000円前後
※現在はバージョン2を発売

新品で購入したけど、FLASHBACK DELAYの製品の説明書が入ってなかったよ(笑)
それ以降のモデルはネットで見れるけど、このモデルはなんでないんだろう?
②コントロール/接続端子
[コントロール]

①DELAY:ディレイタムを調整
②FEEDBACK:ディレイ音の回数
③FX LEVEL:ディレイの音量
④MODE:モード切り替え
⑤符割スイッチ:ディレイのリズム(3段階)
⑥フットスイッチ:エフェクトのON/OFF
※フットスイッチは”オーディオタップ”にも使います(後ほど解説)
[接続端子]

①MONO OUT:アンプへのシールドを接続
②STREO OUT:ステレオ接続時
③MONO IN:ベースからのシールドを接続
④STREO IN:ステレオ接続時
⑤DC IN:アダプターを接続
⑥USBポート:PCに接続

ステレオ出力はシールドが4本必要になるけど、広がりのある空間を作れる♪
③9種類のモード
9種類の豊富なディレイタイプが搭載されています。
一気に見て聴いていきましょう♪

原音はこんな感じです。
↓
この音に各エフェクトを混ぜていきます♪
ツマミのセッティングは固定します。
↓

2290
「TC2290」というディレイの名機があり、それを再現したモードです。

”TC2290は”ラックタイプでかなり大きいモデルだったんだ。
それがコンパクトに再現できてる♪
ANA
「アナログディレイ」
ディレイ音が”徐々に劣化する”アナログ感を作る効果。
※ANA/全日空ではないです(笑)

2回目以降のディレイオンが少しこもった音になるんだ♪
TAPE
「テープエコー」
テープの仕組みを利用したディレイ。
滑らかなサウンドが特徴的♪

割とくっきりした音のディレイだね♪
LOFI
「ローファイ」
音質を劣化させたディレイ。
ザラついたサウンドにしたい時はローファイで♪
DYN
「ダイナミック」
演奏中はレベルを下げて音の干渉を抑える、演奏をやめるとディレイ効果が上がる。
※フレーズの最後だけディレイがかかるイメージ

・速いフレーズを弾くと音が干渉して聴こえにくくなる。
・でもフレーズの最後にはディレイがかかっていて欲しい。
そんな時にありがたいモードだね♪
MOD
「モジュレーション」
ディレイ音に”揺らぎ”を与える効果。

ミュワンって感じの音がするね♪
これがモジュレーション
モジュレーションにはコーラスやフェイザーなどのエフェクターもあります。
P.PONG
「ピンポンディレイ」
ステレオ接続時に左右のスピーカーから交互に音が聴こえる効果。
左右に動くスピードをDELAYで調整する。
ヘッドホンやイヤホンで聴いてみてください♪
↓
ライブでのステレオ接続はPAさんと相談してください。
ちょっと手間ですが、いい効果を生みます♪

ピンポン玉が行ったり来たりするイメージね♪
SLAP
「スラップディレイ」
短いディレイタイムで音の厚みを作る。
ロカビリーなどのギターサウンドで聴ける音。
ディレイタイムが短い設定なので、DELAYをフルにしてもそこまで長いディレイにはなりません。
ツマミを「ゼロ→50%→100%」の設定にして順に聴いてみてください♪
↓

DELAYを短く設定するとルームリバーブみたいな効果になる♪
RVS
「リバースディレイ」
ディレイの音を逆再生して出力するモード。
FEEDBACKゼロでリバース音のみ再生。

小さい音から大きくなる効果だね♪
クレッシェンド的なニュアンス。
LOOP機能
40秒間のループ録音が可能です。(ステレオ時は20秒間)
[ループ機能]
ペダルを踏んだまま演奏→ペダルを離すと演奏したフレーズが繰り返し再生される

そのフレーズを鳴らしながら、別のフレーズを演奏できるんだ♪
一人オーケストラができるね!
TONE PRINT
「トーンプリント」
この機能はUSB接続でPCやスマホと同期させて使います。
↓
④USB接続(TONE PRINT)
専用アプリ(Tone Print)から世界のミュージシャンたちのセッティングをインポートできます。
実は「USB接続しなくてもできます!」

クイックスタートはこんな感じ♪
↓
[接続手順]
→モードを”TONE PRINT”に設定
→アプリ画面を開く
→ディレイモデルを選択
→好きなアーティストをタップ
→”Beam”をタップ
→ベース(ギター)のピックアップにスマホを近づける
→ピックアップ経由でエフェクト設定が”FLASHBACK DELAY”に送られる


※ほぼギタリストのセッティングですが、筆者お気に入りのベーシスト”トニー・グレイ”や女性ベーシスト”タル・ウィルケンフェルド”のセッティングがありました♪
↓


「楽器のピックアップを通してデータを送る」って感動!
そんな時代です。
⑤バイパス/キルドライ
エフェクター内部のスイッチでバイパスの切り替えができます。

[バイパスの設定]
トゥルーバイパス:エフェクトOFFでは回路を通さないクリアなサウンド
バッファードバイパス:エフェクトOFFで回路を通す音質劣化のないモード
[キルドライ]
キルドライ?って聴いたことないですよね。
これは、”原音を出力せずにディレイ音だけ出力する機能”です。

アンプのセンドリターンにつないだ時にエフェクト音だけ送れる機能。
まぁ、使わないかな。。。
⑥オーディオタップでテンポの設定
DELAYの設定をツマミを回さずに調整する機能があります。
[オーディオタップ機能]
・フットスイッチを踏んだまま弦を2回弾く
・2回の間隔がそのままテンポに反映される
・この時音はミュートされる
という機能です。
設定してあるDELAYのツマミは無効になります。

その後ツマミを回せば、オーディタップで設定したテンポは効果がなくなるって仕組み♪
ライブ中に「ディレイタイプを変えずにテンポを変えたい時」に便利ですね♪

筆者はバッファードバイパスでの設定でバッファー回路を含めて音作りしています♪
TC エレクトロニック フラッシュバックディレイの使い方とセッティング♪
ここからFALASHBACK DELAYの音作りです♪
どんな場面で使うと効果的でしょうか?色々試してみます。
[使う場面]
①メロディ
②コード
③スラップ
④空間演出
⑤符点8分ディレイ
①メロディ
メロディ(ベースソロ)を弾く場合を想定して、2種類の音を作ってみます。
[セッティングのポイント]
・残響音(リバーブ)的なディレイ
・クリアなディレイ
・DELAYはテンポに対して8分音符くらいのタイミング
・FEEDBACKは2回~4回


FEEDBACKの3回目や4回目は”消えるくらいの音”になるようにLEVELを調整しよう♪

・フレーズの奥行きを作るディレイ
・スペースを埋めるディレイ
”2290”と”TAPE”は王道のディレイだね♪
②コード
コード奏法で音の厚みと空間を作ります。
[セッティングのポイント]
・ディレイ音が途切れないようにする
・FEEDBACK3~4回
・LEVELは大きめ
・DELAYは少し遅れさせる

ディレイありとディレイなしを聴き比べてみてください♪
↓
次は”ANAモード”で弾いてみます。
2回目のディレイが霞んでいくのでLEVELを上げていても”はっきり聴くこえるのは1回目だけ”なので、徐々に音が消えていく演出ができます。
↓

ディレイ音で包まれる感じだけど、邪魔にならないように調整だね♪
ANAモードは自然にかすれていくのが情緒ある♪
③スラップ
ショートディレイ的な使い方で、8分音符のフレーズが16分音符に聴こえるような設定です。
[セッティングのポイント]
・DELAYは短く
・FEEDBACKは1回
・LEVELは大きめ
・SLAPモード以外でもOK
・フレーズはスタッカートで演奏♪

ディレイありとディレイなしを聴き比べてみましょう♪
↓
フレーズはスタッカート(音を短く)で弾くと効果的です♪

手がめちゃ動いてるみたいだけど、そんなに速く弾いてないんだ(笑)
④空間演出
音で空間を包み込むようなサウンドを作ります。
[セッティングのポイント]
・①RVS(リバース)で強弱のあるディレイ音
・音の波を演出

[セッティングのポイント]
・②DYNでフレーズの節目だけにディレイをかける
・ハーモニクスに奥行きを出す

音の波が押し寄せてくるみたいだね♪
⑤符点8分ディレイ
ギターでもお馴染みの”符点8分ディレイ”
[セッティングのポイント]
・テンポ=100で設定
・4分音符を弾きながら”DELAY”のツマミを回してタイミングを合わせる
・FEEDBACKは1回
・LEVELは大きめ


テンポをまず決めてから調整してね♪
TC Electronic FALASHBACK DELAY/バージョン2,X4,miniを比較~違いは?~
TC Electronicからは他のモデルも発売されています。
それぞれ比較してみましょう♪
①3つのモデル紹介
②機能の比較
③仕様の比較
④他のメーカーモデル
①3つのモデル紹介
FLASHBACK DELAY以外に3つモデルがあります。

●FLASHBACK DELAY 2:以下”FB2”
●FLASHBACK DELAY X4:以下”FB X4”
●FLASHBACK DELAY 2 X4:以下”FB2X4”
●FLASHBACK DELAY mini:以下”FBmini”
●FLASHBACK DELAY 2 mini:以下”FB2mini”

旧モデルとバージョン2も見た目が一緒だけどモードが変更されたバージョンだね♪
詳しくみていこう!
↓
②機能の比較
モード/ モデル | 2290 | ANA | TAPE | DYN | MOD | LOFI | CRYS | RVS | SLAP | P.PON | LOOP | TONE PRINT数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FALASHBACK DELAY | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | あり | あり | あり | あり | 1つ |
FB 2 | あり | あり | あり | あり | あり | なし | あり | あり | なし | なし | あり | 3つ |
FB X4 | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | あり | あり | あり | あり | 4つ |
FB 2 X4 | あり | あり | あり | あり | なし | あり | あり | あり | なし | あり | あり | 6つ |
FB mini | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
FB 2 mini | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
[FB X4独自のモード]
2290 MOD/ TUBE/ SPACE/ ANALOG MOD
※”FB 2 X4”は2290MODのみ搭載

FB miniは、USB接続すればアプリからモードの選択はできるよ♪

③仕様の比較
モデル | 接続端子 | サイズ | コントロール | スイッチ | バイパス |
---|---|---|---|---|---|
FALASHBACK DELAY | ・ステレオIN ・モノIN ・ステレオOUT ・モノOUT ・USBポート | よこ:7.4cm たて:15cm 高さ:5cm 重量:約500g | ・DELAY ・FEEDBACK ・FX LEVEL ・MODE | ・フットスイッチON/OFF ・符割セレクト(3種類) | ・トゥルー ・バッファー |
FB 2 | ・ステレオIN ・モノIN ・ステレオOUT ・モノOUT ・USBポート | よこ:7.4cm たて:12.2cm 高さ:5cm 重量:330g | ・DELAY ・FEEDBACK ・FX LEVEL ・MODE | ・フットスイッチON/OFF ・符割セレクト(3種類) | ・トゥルー ・バッファー |
FB X4 | ・ステレオIN ・モノIN ・ステレオOUT ・モノOUT ・EXPペダル ・USBポート | よこ:23.6cm たて:14.4cm 高さ:5.6cm 重量:2.3kg | ・DELAY TIME ・FEEDBACK ・DELAY LEVEL ・LOOPER LEVEL ・MODE | ・フットスイッチON/OFF ・TAP ・符割セレクト(3種類) | ・トゥルー ・バッファー |
FB 2 X4 | ・ステレオIN ・モノIN ・ステレオOUT ・モノOUT ・EXPペダル ・USBポート | よこ:23.5cm たて:14.5cm 高さ:5.7cm 重さ:1.3㎏ | ・DELAY ・FEEDBACK ・LEVEL ・MODE ・符割セレクト | ・フットスイッチON/OFF ・TAP ・符割セレクト(10種類) | ・トゥルー ・バッファー |
FB mini | ・INPUT ・OUTPUT ・USBポート | よこ:4.8cm たて:9.3cm 高さ:4.8cm 重量:300g | ・DELAY ・FEEDBACK ・FX LEVEL | フットスイッチON/OFF | ・トゥルー |
FB 2 mini | ・INPUT ・OUTPUT ・USBポート | よこ:4.8cm たて:9.3cm 高さ:4.8cm 重量:300g | ・DELAY ・FEEDBACK ・FX LEVEL | フットスイッチON/OFF | ・トゥルー ・バッファー |

大きさは”X4”が横に広いモデルだね。
”2”はモードの右下に数字並んだモデルと覚えておこう♪
旧モデルとバージョン2を間違えて購入しないように気を付けましょう。
まぁ、どれも良いんですけど(笑)
[バイパス]
トゥルー=トゥルーバイパスはエフェクトOFFの時は中の回路を通さず、クリアな音が出力される仕様です。
バッファー=バッファードバイパスはエフェクトOFFの時も中の回路を通して、音の劣化を防ぐ機能です。

”FB2”、”FBX4”、”FB2X4”、”FB2mini”はバイパスの切り替えが可能。


④他のメーカーモデル
ディレイで有名なモデルはBOSSの”DDシリーズ”です。

DD-3TやDD-8などロングセラーモデルが多数あります。
詳しくは別の記事でチェックしてみてください♪
→DD-3Tの使い方とセッティング
→DD-8の使い方とセッティング
→BOSS DDシリーズの紹介♪
TC Electronic FALASHBACK DELAYの紹介~まとめ~
ということで「TC Electronic FALASHBACK DELAY」の紹介でした!
[多機能]
・9種類のディレイタイプ
・名機”2290”を再現したモード
・クリアなディレイサウンド
・トゥルーバイパスとバッファーの切り替え
・Tone Printでアーティストのセッティングが真似できる
[使い方]
・メロディでリバーブ感をつける
・フレーズを追いかける設定
・隙間なく音を埋めるセッティング
・空間の演出
・テンポに合わせてリズムを作る
[GETするなら?]
紹介した”FLASHBACK DELAY”は現在は新品を探すのは難しいです。
現行品では”FLASHBACK DELAY 2”が入手できます。
{2つのディレイの違いは?]
・”FB2”にはCRYSモードがあり、LOFI/ SLAP/ P.PONがない
・”FB2”はTone Printが3つ保存できる
・音質は同じ
・ディレイタイプは「2290/アナログ/テープ」が基本的にどのモデルも主要な音
なので、”FLASHBACK DELAY2”で問題なしということですね♪
ってことで「”FLASHBACK DELAY”は、ぱっと見”BACK TO THE FUTURE”に見えたよ〜(笑)」
”Back to the future”
あの映画は「未来に帰る」
という表現を使った。
”Go to the future”では、
流行らなかっただろう。
と、若かりし頃に思った。
そんな記憶が、
フラッシュバックして来た。
また会おう♪
未来で待ってる。

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